指定ワードバトン
友達一家が遊びにきてくれた。
なんと、ご主人は、あさってニュージーランドにむけてデンマークを発つことになっている。今回はバンコク経由だそうだが、24時間以上移動に費やされるのだそうだ。
JALで東京経由でニュージーランドとヨーロッパを行き来したことがあるそうだが、日本からも10時間かかるそうだ。なんと遠いところに行ってしまうのかと思う。
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だいぶ遅れてしまったが、Anthonbergさんからまわってきた、「ワード指定バトン」をやってみたいと思う。
指定ワードは、【コペンハーゲン】
1 最近思う【】
2 こんな【】には感動
3 直感的な【】
4 好きな【】
5 こんな【】は嫌だ
6 この世に【】がなかったら、、、
の質問に答えるそうだ。
コペンハーゲン、、、わたしがデンマークに移住して以来5年近く住んできたところは、一応「København Amt」には属しているものの、郊外で、東京でいうところの調布や府中のようなものなので、本当にコペン中心となるとあんまりおぼづかないのだが、、、
スウェーデンから友達がきて案内したときも、思いきり道を間違えて目的地にいけない低落をさらしたし、、、
1 最近思う【コペンハーゲン】
「デンマークっぽくない。」
過去については1996年に一度来ただけだけど、そのころに比べてずいぶん変わったと思う。まず汚くなったし、わたしもそうだけど、移民が多くなった。10年前には一度もみなかったけれど、電車に乗れば毎回のようにお金を集めようとしている人をみる。でも、ここ数ヶ月間は逆にみなくなったけれど、、。中央駅の裏は、食材を買う必要性があってたまに行くけれど、本当は避けたいエリア。
同時に、10年前は、経済的に閉塞感があったようだけど、今は地下鉄ができるわ、造船会社オーナーの寄付によってオペラハウスは建つわ、国営テレビ局の社屋はモダンに新築されるわ、高速道路の車線増の工事がされているわで、経済的に活発になっている感がある。それに対しては、少々複雑な感もあるが、、
2 こんな【コペンハーゲン】に感動
「カルチャーナイト」
あんまり好きな街ではないので、感動することはあんまりないのだが、、、
唯一、10月にある「カルチャーナイト」はすごいイベントだと思う。全部じゃないけど、一部行政系の機関も開放されるなんて、さすが、と思う。
ちなみに、去年のカルチャーナイトで見学しにいったデンマーク国営テレビ局で、「Sommer」というドラマの撮影スタジオを見たのだが、なんとあさっての1月1日からそのドラマが始まるそうだ。現代の設定だけど、オールドファッションな内装の家で、「コペンから、ユトランドの某町にある実家の診療所を継ぐために一家で引っ越してくる」というドラマの大まかなストーリーを聞いて、是非観たいと興味をもったが、一年以上音沙汰なしで、今日の新聞でやっとそのことが載っており、夫とにわかに楽しみにするようになった。
しかし、DRも新社屋の建設で当初の予定よりも相当大きな費用がかかって批判が集まったせいか、今年も見にいったが、つまらない展示しかなくてがっかりしてしまったが。
3 直感的な【コペンハーゲン】
「革新的」
よくも悪くも、進んでいる街だと思う。
個人の自由を尊重する「クリスチュニア」もしかり。国から独立して個人の権利を保障するなんて、不可能に思えることなのに、一応その存在が認められるところが、コペンハーゲンの特徴のひとつでもあるように思う。
また、ポルノ解禁もデンマークで始まったそうだが、「性博物館」もコペンハーゲンが初めてだそうだ。てっきり、女性の性の解放についての展示があると思い込んだ友達に誘われて行ったことがあるのだが、、、まぁその部分もなきにしもあらずだったけど、なかなか強烈だった。。。日本でもなきにしもあらずだけど、それ以上にダイレクトで、無言で友達とそこをあとにしたのだった。
4 好きな【コペンハーゲン】
「ギャラリー」
好きな街ではないので苦し紛れの感があるが、、、。コペンにあるギャラリーめぐりは結構楽しい。絵画もいいが、クラフト品も面白いものが多い。多くのデンマーク人は、絵画やクラフト品で室内を飾ることを当たり前にしていて、需要が多いせいか、ギャラリーもよく見かけるような気がする。北欧の芸術はけっこうしっくりくる。
5 こんな【コペンハーゲン】嫌だ
「中央駅裏」
いわずもがな。
6 この世に【コペンハーゲン】がなかったら
わたし個人への影響はあんまりないような気がするのだが、、、デンマークに来たきっかけも、デンマークだったからではなく、本当に偶然によるものだったので。コペンは、普段あまり関わりもないし、、、
しかし、わたし個人ではなく、この世の中全体のことを考慮したとしたら、もしコペンがなかったら、コペンでウーマンリブの運動がはじまったと聞いたことがあるし、社会的弱者の人権が認められるようになるのが遅れたかもしれない。ちなみに、1989年に男性カップルの結婚式がコペンハーゲン市庁舎でとりおこなわれ、世界で初めて法的に結婚が認められ、その後、ノルウェー→スウェーデン→フランス→オランダと同性愛結婚を法的に認める国が増えてきている。
今回、このバトンを受け取って、正直なところ、「こんな質問にこたえられるかな~」と思っていたのだが、質問について考えながら、普段無関係と思っていたコペンとの因縁について改めて省みるきっかけにもなったように思う。好きじゃないといいながら、何気に興味深いと思っているところもあったり。
また、今回参考にした、「Dansker før og nu」という本は、コペンやデンマークの過去現在の特色を端的に表していてかなり面白い。まだデンマーク語をまったく解さなかった2004年に買ったのであるが。
anthobergさん、考えるきっかけを与えてくれてありがとう。
本当は、次にバトンをまわすところなのだが、最近、数少ないネット関係のお友達はいずれも大変な状況にあるので、残念だけどここで終わらせたいと思います。