誕生日会 | いまのしゅんかん

誕生日会

ケーキ


息子さんのお誕生日会。

しかし、なぜか、娘も一緒に祝ってもらうことに。

それは、娘の誕生日が、クリスマス直前で、いまいち特別感がないというか、クリスマスという大イベントで誕生日の存在感がうすくなってしまうという不憫なタイミングであるため、娘にも祝ってやろうと。

彼のお父さんは、「夏のM(娘)の誕生日」と称してくれるなど、ユーモアもまじえてくれて、本当にありがたいことである。

そのために、先週、彼は日本の旗を買いに首都の街まで出かけたほどである。

この国は、旗が大事なシンボルととらえていて、誕生日に旗の存在は欠かせない。

だから、娘のために日本の旗を用意してくれたのである。

わたしは、前の日から、料理の仕込みをした。

メニューは、サラダと、ちらし寿司と、牛肉のワイン煮込み。

ワイン煮込みなど作ったことなどないが、ちょっと凝った西洋料理を作りたくなり、インターネットでレシピを入手して作ることにしたのだ。

前日に、ブーケガルニを作って(タコ糸がなかったので、ミシン糸で!)、ワインに入れ、牛肉をつけこみ、翌日の朝に牛肉と野菜をいためて、長時間煮込んだ。

彼が作ったスコーンとケーキでお茶をし、お寿司と煮込み料理で、赤ワインを飲みながらディナーをした。

「レストランで過ごすよりも、すばらしい40周年の記念日になったよ。」

といって、お母さんと出会ったときのことを詳しく話してくれるお父さん。

初めてのデートのとき、身長2メートルのお父さんを遠くからでも認識できたことを話すお母さん。

ついでに、わたしたちが出会ったときのことも話した。

関係をもってから2週間後の彼の誕生日のとき、外で一緒に食事する約束だったのに、元奥さんに妨害されて彼と連絡がとれず、会ったこともないのにお父さんに電話して、言伝を頼んだこと。わたしはまだ結婚している身でありながら、快く言伝を引き受けてくれた上、

「B(彼)はセパレートしたとはいえまだ同居しているし、あなたはまだ離婚していない。きっとこれからも大変だとは思う。でもわたしは助けてあげられるし、これから我が家に来る機会があったら歓迎するから。」

と言ってくれ、心強い思いをしたことを思い出す。

それなりに修羅場を踏んだけれど、お父さんの支えがあったからこそ、乗り越えられたとも思う。

数々の困難を乗り越えた今のこの瞬間が、本当にいとおしいし、大事なひとたちと過ごすこの時間が本当にかけがえのないものだと思う。

子供たちは、それぞれもらったプレゼントで遊ぶのに夢中。

息子さんは、ラジコンと水鉄砲。

娘は、ディズニープリンセスのティーセットに、お気に入りキャラクターのお財布。

早速、ずっととっておいた、わたしの両親からもらった千円札を大事にしまうのだった。

「僕の誕生日も、こんなふうに過ごしたい。」

ささやかではあるけれど、愉しいひとときだった。


ディナー