問題発生
イースターの飾りつけ
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とても幸せな気分だった、イースター最終日の夕方。
ある電話でそれも見事にふっとんだ。
またまた彼の元奥さんが、住居のことで問題を抱えたのである。
彼女が1月3日に彼のアパートを去ったあと、年末ぎりぎりでみつけたアパートに暫定で入居したものの、1ヶ月12万円というバカ高さのために、わたしたちが住む市の公営住宅のウェイティングリストに名前を入れようとしたものの、市民じゃないということで断られ、彼のお父さんが交渉にのぞんだものの、翻意されてそれもかなわず。
それが、彼女は又貸しで直接の店子でないのだが、実はそのアパートは第三者に貸すことは禁じており、大家から3月いっぱいで退居することを命じられ、急遽彼のご両親の住所でわたしたちの市に住民登録し、公営住宅の入居を申し込むことに。
で、近く市役所で入居申請をしようという状況であったのだが、今日、なんとドアの鍵穴が替わっていて彼女が入れなくなってしまったとのこと。
どうやら、彼女に又貸しをしていた女性が急遽アパートに戻ってきて鍵穴を変えたのではないか、と。
そこでアパートの管理会社や警察などに対応をせまろうとしたものの、あいにく今日は休日でどこも閉まっており、困り果てた彼女は彼にどうしたらよいのか電話をかけてきたのだった。
とはいえ、彼もどうしたらよいのかわかるはずもなく、ただもう一度アパートに戻って、又貸しをした女性に接触するほかないのでは、とアドバイスをしたのだそうだ。
結局、彼女はその女性とコンタクトをとることができ、とりあえず荷物を移動させることにしたそうだ。
そしてその荷物は一部、彼のご両親宅に保管することになったそうである。
なんとばかげた話なんだろうと思う。
禁じられている又貸しまでして、しかも3ヶ月間もの家賃の前払いまでさせておきながら、勝手に鍵も変えるとは。
しかし、彼女も彼女だ。
確かに、鍵を変えられたのはショックだったとは思うけれど、今月中に出て行かなければならないことはすでに知らされていたことであり、そのデッドラインまであと3日しかないというときに、荷物のことなど実際の問題をまったく着手していなかったのだから。
あと3日でアパートが見つかるとでも思っていたのだろうか。
そもそも、彼のアパートを出る前に、公営住宅に申し込めばよかったのだ。
彼いわく、彼もセパレートが始まってそれを勧めたものの、彼のアパートよりも立地条件が悪いという理由で、彼女は拒否したそうだ。しかし、実際にはわたしの通う大学の近所で、決して立地条件が悪いということは決してない。きっと、数ヶ月で彼のアパートで小さい部屋をゲットできると期待していたからだろう。
結局、彼のアパートはいまだ順番がまわってこらず、次にチャンスがくるのもいつになるかは未定だ。
ぎりぎりになって新聞広告でみつけたアパートをゲットしたものの、それがとんでもないくわせものだった。
案の定、彼は彼女の電話で疲弊しきってしまった。
彼のお父さんがさんざん、「これはもはやおまえの問題ではない。おまえはこの件ではもう彼女を助けることができない。ほかの人にまかせればいいだけのこと。」と説得しても、真剣に悩んでしまう。
それが彼なのだ。
2日ぐらい前に彼が言ったこと。
「彼女は、僕のことを愛していなかった。でも、僕は優しいからね。きっと彼女にとって都合のいい人間だったのだろうと思う。それで結婚を決めたのだろうね。」
実際に母国で出産することを画策して、妊娠を隠し、だますようにして母国に行ってそのまま滞在したり、病気になりながらも決してこの国の病院には行こうとせず、だまって母国への飛行機のチケットを入手して母国で長期療養したり、育児放棄を抜きにしても、たくさんの問題を抱えすぎた。
でも、最終的に浮気まではばからずにするようになったが、決して離婚は切り出さなかった。
婚姻関係を継続していることで、彼女が少しでも自分に愛情をもっているのかもしれないと一縷の望みをかけていた彼はずっと尽くし続けてきた。
彼女への愛を完全に喪失した今でさえも、援助を拒むことはない。
繊細の心をもっていて、ドラマや映画でもいちいち感動してしまう彼の人柄をわたしは心から愛している。
その一方で、これからもあまりにも不用意な彼女に、わたしたちの生活がわずらわされるのではないかと不安も感じている。