バツ一
やっと、雑務もひと段落した。
夫と娘の戸籍謄本も今日届いた。
わたしの名前には、しっかりバツがついていた。
離婚した人を「バツ一」というけれど、筆頭者の夫にはバツがつかない。
娘もわたしの戸籍に入籍すれば、「バツ一」となる。
今日は、古い友達の家に遊びに行き、夕方には弟一家が実家に遊びに来た。
友達は3人の子持ち。
一人っ子の我が家とは違って、にぎやかそのものであった。
5歳のお姉ちゃんはともかく、3歳のお兄ちゃんと1歳の弟くんがしょっちゅうやんちゃして目を離せない。
それに対して、弟は1歳半の女の子の子持ちである。
さすがに女の子だけあって、まだおとなしい。
弟は、今派遣の技術者として働いているのだが、毎日誰よりも早くにあがって、育児に励むそうである。そのおかげでその子は弟に非常に懐いていて、娘が弟に遊んでもらおうものなら、嫉妬で怒るのである。
夫婦の関係性って、人それぞれだなぁ、と思う。
これまた20年来の友達から、夜電話があった。
彼女と、「結婚」というものについて、語り合った。
わたしたちの親世代は、結婚というのは、ある意味人生の必然であって、生きていくための手段という意味合いも多分に含んでいたと思う。
わたしの母親などもよく言うのだが、昔ほど多くの家庭で夫の暴力が横行していたのだという。にもかかわらず、妻は生活のためにそれに耐えるしかなかった、と。
元夫のお母さんなどは、恋愛をしたことがなかったそうだ。
人を好きになるという感情を知らないまま、生活の糧として親の勧められるままにお父さんとの結婚に応じた、と。
だからこそ、自分の役割というものを認識し、毎日遅いお父さんを咎めることは一切せず、家事を精力的にこなしつづけた。お父さんとの夫婦関係は非常にうまくいっていた。というより、うまく「機能」していた。
それに対して、今は人生をより豊かにするために、「結婚」しようとするのだと思う。
今は女性だって、経済的に自立できる時代だし、生活のために結婚する必要もない。結婚相手に対して、より高い付加価値を求めるのだと思う。
元夫と結婚するとき、
「俺が幸せにするから。」
と言われた。
あのときは、そのことばに酔っていたが、今でこそ笑いとばせる。
誰も、わたしを幸せにすることなど、できない。
わたしが、自分で決めることだ。
元夫にとって、「幸せにする。」ということが、経済的に安定した生活を保障するという意味であるのなら、夫は充分その約束を果たしたといえよう。
でも、わたしは違っていた。
弟は、別の職種に転職するために、あと数週間で今の会社を辞める。
どれくらいの間、無職になるかはわからない。
でも、お嫁さんに、不満のカケラもみられない。
実に幸せそうな二人なのである。
弟一家と散歩したが、ささやかだけれど愉しかった。
今の彼は、一回も「幸せにする」と言ったことがない。
そのかわり、
「何かあったら、僕が助けてあげる。」
「問題が起きたら、二人でどうしたらいいか考えよう。」
と頻繁に言ってくれる。
わたしは、こういう関係性が好きである。
自分の思い込み、価値観を、相手に押し付けない。
二人で共に苦しいことも楽しいこともシェアしあっていく、関係。
わたしは、後悔していない。
夫と娘の戸籍謄本も今日届いた。
わたしの名前には、しっかりバツがついていた。
離婚した人を「バツ一」というけれど、筆頭者の夫にはバツがつかない。
娘もわたしの戸籍に入籍すれば、「バツ一」となる。
今日は、古い友達の家に遊びに行き、夕方には弟一家が実家に遊びに来た。
友達は3人の子持ち。
一人っ子の我が家とは違って、にぎやかそのものであった。
5歳のお姉ちゃんはともかく、3歳のお兄ちゃんと1歳の弟くんがしょっちゅうやんちゃして目を離せない。
それに対して、弟は1歳半の女の子の子持ちである。
さすがに女の子だけあって、まだおとなしい。
弟は、今派遣の技術者として働いているのだが、毎日誰よりも早くにあがって、育児に励むそうである。そのおかげでその子は弟に非常に懐いていて、娘が弟に遊んでもらおうものなら、嫉妬で怒るのである。
夫婦の関係性って、人それぞれだなぁ、と思う。
これまた20年来の友達から、夜電話があった。
彼女と、「結婚」というものについて、語り合った。
わたしたちの親世代は、結婚というのは、ある意味人生の必然であって、生きていくための手段という意味合いも多分に含んでいたと思う。
わたしの母親などもよく言うのだが、昔ほど多くの家庭で夫の暴力が横行していたのだという。にもかかわらず、妻は生活のためにそれに耐えるしかなかった、と。
元夫のお母さんなどは、恋愛をしたことがなかったそうだ。
人を好きになるという感情を知らないまま、生活の糧として親の勧められるままにお父さんとの結婚に応じた、と。
だからこそ、自分の役割というものを認識し、毎日遅いお父さんを咎めることは一切せず、家事を精力的にこなしつづけた。お父さんとの夫婦関係は非常にうまくいっていた。というより、うまく「機能」していた。
それに対して、今は人生をより豊かにするために、「結婚」しようとするのだと思う。
今は女性だって、経済的に自立できる時代だし、生活のために結婚する必要もない。結婚相手に対して、より高い付加価値を求めるのだと思う。
元夫と結婚するとき、
「俺が幸せにするから。」
と言われた。
あのときは、そのことばに酔っていたが、今でこそ笑いとばせる。
誰も、わたしを幸せにすることなど、できない。
わたしが、自分で決めることだ。
元夫にとって、「幸せにする。」ということが、経済的に安定した生活を保障するという意味であるのなら、夫は充分その約束を果たしたといえよう。
でも、わたしは違っていた。
弟は、別の職種に転職するために、あと数週間で今の会社を辞める。
どれくらいの間、無職になるかはわからない。
でも、お嫁さんに、不満のカケラもみられない。
実に幸せそうな二人なのである。
弟一家と散歩したが、ささやかだけれど愉しかった。
今の彼は、一回も「幸せにする」と言ったことがない。
そのかわり、
「何かあったら、僕が助けてあげる。」
「問題が起きたら、二人でどうしたらいいか考えよう。」
と頻繁に言ってくれる。
わたしは、こういう関係性が好きである。
自分の思い込み、価値観を、相手に押し付けない。
二人で共に苦しいことも楽しいこともシェアしあっていく、関係。
わたしは、後悔していない。