大切な場所 | いまのしゅんかん

大切な場所

娘の通っていた保育園は、かなり特殊であると思う。
こうして、この街を出てからかれこれ2年もなるというのに、快く一時保育を受け入れてくれるのもこの保育園ならではのことであろう。
そのことを今の保育園の保育士さんに話したところ、大変驚かれた。当然その保育園では、退園したら二度と受け入れてくれないそうである。

また、単にフレンドリーなだけでなく、保育というものを本質的に追究していくようなところだった。
わたしも、ここで育児について、いや人間というものについて、たくさん学ばさせてもらった。

娘を愛していきたい。
どんなことがあろうとも、わたしだけは娘の味方でありつづけたい。

娘を得て、すぐにそう決意したものの、現実はかけ離れたものだった。
体重の増えばかりを気にして、なかなか哺乳瓶でミルクを飲んでくれないことだけを悩んで、誤魔化すかのように、寝起きのところを横になった状態のまま哺乳瓶で授乳したりしていた。
愛情をもって接しているとは、到底いえない育児だった。

しつけのことばかりに気をとられて、自分の思い通りにいかないとすぐにキレた。
娘のきもちを理解しようなんて、余裕がなかった。
娘の潜在的にもつ力を信じずに、力で抑えつけてばかりいた。

自分が間違っていることを、気づかせてくれた。

ろくにおもちゃもない、だけども自然には恵まれたこの保育園で、土や水に触れながら力をつけ、自信をつけていった娘。
遠慮のない子供同士の交流で、社会性を身に付けていった娘。
いろんな経験をして、感性を磨いていった娘。

娘の原点はこの保育園にあると今も思っている。

一時帰国のたびにお世話になっており、今まではかなり頻繁にお世話になっていたが、次回はいつ来れるかわからない。

いつもに比べて、別れがつらかった。