小学校説明会 | いまのしゅんかん

小学校説明会


娘が行く予定の小学校の説明会に行ってきた。

正確にいうと、正規の入学ではなく、小学校付属の幼稚部への入学である。
すなわち、0年生クラスに入るわけである。
この国特有のシステムだと思うのだが、通常、小学校に入学する前に、席につく、先生の話を聞く、自分のもちものを自分で管理するなど、文字を習うというよりかは授業の受け方といった基本的なことを学ぶために幼稚部に入るそうである。
もちろん任意ではあるが、ほぼ100%の子供が幼稚部に入るそうだ。

この国は、ほぼ100%の母親が仕事をもっているため、ほぼ全員保育園で養育され、幼稚園というものがほとんどない。
だからこそ、幼稚園のようなものを小学校の中につくったのかな、と思わなくもない。
保育園よりも、教育色の強いところであると思う。

また、日本と違って、学年を年ごとで分ける。
つまり、12月と1月の間で学年を分けるのである。
娘は12月19日生まれ。12月生まれの子供は、1年遅らせても特に支障はないようだ。
娘は、ネイティブではないし、体の大きさもこの国の子供に比べて格段に小さい。
だから小学校に入るのを躊躇したのだが、周囲の人はことごとく幼稚部への入学を勧めるのである。
その理由として、年下の子ばかりと接するよりも、年上の子と交流をもった方が刺激が大きいから。
まぁ、このまま保育園に残存するとなると、娘が一番年上になることは間違いないのだが。
わたし自身、3月25日生まれで学年の中で圧倒的に遅い方だったのだが、確かに周りが自分よりもはるかにしっかりしていると思えたものだ。

説明会は、当然現地語なのでほとんど理解できず、どう判断したらよいかわからなかった。
しかし、同伴してくれた彼は、いたくこの学校を気に入った様子である。
まぁ、子供にとっても親にとっても学ぶことは愉しいと思えるような学校づくりというスタンスについてはわたしも同意したが。

実は、去年の4月に、日本から遊びにきた友達と一緒に、この国の学校を見学したことがある。
ちょうどプロジェクトに取り組んでいる期間であったので、日常的な教育についてはわからなかったのだが、日本のように教え込むというよりかは、生徒のイニチアティブによって学ばせるというやり方に共感を覚えたのだった。

見学のあと、彼と教育について話し合ったのだが、この国は子供の状況に考慮することを重視しているという。つまり、決められた内容を一律に何が何でも覚えさせるのではなく、子供のレベルに応じて確実にできることをさせるということ。
その結果、この国の子供の学習レベルは格段に低い位置にあるそうだが。

賛否両論あると思うけど、わたしは、この国のやり方のほうが好ましいと思う。
決められたことを徹底的にこなすのでは、学ぶことが苦しいことになって、本質的に身にはならないと思うから。

だけど、彼に強調して言ったのは、5歳という娘の年齢では、まだ文字を覚えるなどの技術を学ぶよりも、ことばを使うための基本を育てたいということ。
つまり、ことばを使って表現したくなるような、豊かな感性を育てたいと。
だから、彼は子供にコンピューターを使って、機関車トーマスのサイトを見せてあげたりしているが、わたしは好きではない。
クリックすれば次々といろんな画面が出てきて、何も考えなくても常に刺激を与えてくれる。
それはどうかと思ってしまう。
自ら創り出す機会を失うことになるのではないか?
それよりも、外で自然を使ってみたて遊びをしたり、室内にしても道具を使って何かを創ったり、本を一緒に読んで会話を楽しむといった遊びを推奨したい。
実際のところ、やり方が決まっているカード遊びに夢中になってしまっているのだが。

きちんとした土台を築いてないと、コンピューターもただの道具ではなくなってしまうから。
コンピューター狂いの彼と、激論を交わしたけど、それだけは理解して欲しい。