娘の誕生日 | いまのしゅんかん

娘の誕生日


娘の5回目の誕生日。
初めて、日本以外の国で迎えることになった。
しかも、彼のご両親の家で。

昨日、彼の弟さんがわずかばかりのクリスマス休暇でオランダから帰省してきているため、一緒にクリスマスランチを立派なレストランに食べに行ったのだが、娘が微熱気味で、そのままご両親宅に自宅監禁。
ずるずると好意に甘えてまたまた泊まらせてもらったのだった。

しかし、朝になると、彼と彼の子供が誕生日の歌をうたってくれ、プレゼントをくれたのだった。しかも、長年切望していたバービー人形!
ひきつづきご両親が起きてきて、またまた誕生日の歌の斉唱。
それが延々と続くのだった。
いかに、この国で誕生日を大事にしているのか、よくわかる。

去年は、娘の誕生日の前日に日本に一時帰国したのだが、「両親が誕生日を祝いたがっているから、もう一日大阪に泊まろう。」という夫の説得でもって、翌日には帰省したいというわたしの申し出をはねのけたわりには、当日はさらっとしたもので、歌もないし食事は近所のファミリーレストラン。そこでショートケーキを買ったものの、ただ家で食べただけというさみしい誕生日だった。「おめでとう」の一言もなかったような。。
なんか、場所さえ与えればいいという感じで、心から祝福しているというのがみえなかった。
ものすごいよくしてもらったのは感謝しているけれど、感情の交流に乏しいのがさみしかった。
昨日は、レストランのすばらしさもさることながら、常にわたしに気をつかって会話をすすめてくれたり、ひとつひとつ料理の説明をしてくれたり。一生懸命この国の文化をわたしに教えようとしてくれるのがわかってうれしかった。

今日は、わたしが料理をふるまうという約束で、昼前に彼と二人で町まで繰り出して買出し。
日曜日だけれど、クリスマス前ということでどの店も開いており、誰もがクリスマス向けに大量に買い込んだりしていて、活気がみられた。
クリスマスはほとんどの人が家族と一緒に過ごすものであり、そのための準備は事欠かない。
クリスマスツリーも、本物のもみの木を飾るのが普通で、そこかしこにもみの木売り場がみられるのである。彼のご両親宅はすでに大きなもみの木が買い込んである。クリスマス前に一緒に飾りつけをする予定。
わたしの実家は、あまり慣習に従わない家庭だったので、こういうのがわくわくする。
買い物帰り、彼とクリスマスのパンをほおばるのも、ささやかな幸せである。

3時から料理スタート。

ヴィシソワーズ
ちらし寿司
チンジャオロース
春雨サラダ

という、多国籍のメニュー。
最初にご飯を炊いて、ちらし寿司にのせるネタ(マグロ、イクラ、エビ、しいたけ、人参、錦糸玉子)の下ごしらえとチンジャオロースの牛肉の下ごしらえと、、、なんてやることが山ほどあって混乱したけれど、とりあえずヴィシソワーズの方は彼に実働をまかせ、なんとかこなすことができた。
しかし、かれこれ3時間近くもかかった。
大人数の料理を作るのは初めてで、こんなに大変なことだとは。
指導教官の奥さんは、パーティで10何品もの料理を用意し、しかも寿司だの餃子だのというのもあって、本当すごいと思う。

そして、肝心の食事。
皆で娘のために誕生日の歌を2曲も歌ってくれ、娘も大満足。
料理も好評で、ほっ。
やはりヴィシソワーズがもっとも好評だったような。

娘にとっても、わたしにとっても、とてもいい誕生日だった。
こんなめちゃくちゃな母親に、5年間ついてきた娘に感謝。