芸術で人を表現する
アイスランド大使館に行ってきた。
気になっていたアイスランド出身のアーティストの展示会を観に行くためである。
とてもよかった。
このひとの作品は、人をモチーフにすることが多いのだが、ひとりひとり違った人間同士が向き合っているような、そんな構図が好きである。
アイスランドは、実はもっとも行ってみたい国である。
なぜなのか、自分でもよくわからないのだけれど、、、。
わたしは、きっと南国よりも北国が好きなんだと思う。
確かに、スペインやイタリアの、どこまでも明るい開放的な雰囲気も魅力的だとは思ったけれど、どこかでそれだけでは物足りないと思うきもちもあった。
北国であるこの国に住みはじめてすぐ、モダンではあるのだけれど、どこか繊細な、少し哀しみも混じったような芸術感覚に魅了された。
それよりももっと北にあるアイスランドに惹かれるのかもしれない。
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彼は、ハンサムでもないし、太ってもいる。
言語能力に乏しく、その改善のために特別クラスにも通っている。
そんな彼に、なんで惹かれたのかというと、彼は悲しみも苦しみも認めて受け入れているから。
わたしがコンプレックスや傷で支離滅裂になって泣き喚いても、それを黙って受け入れてくれた。
「泣くことはすばらしいことだから。」
と言ってくれた。
「わたしは、普通の日本人女性のように美しくもないし親切でもない、変わった日本人なんだよ。」
と言っても、
「誰一人、“普通の人”なんていないよ。」
と言ってくれた。
そして彼も、賢くもなくハンサムでもない自分を認め、自分ができることを淡々とこなしている。
不器用ながらも何でも一生懸命取り組む彼。
いとおしくてたまらない。
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人とは違う自分。
そういう自分が、まったく異なる人間と対峙する。
悲しみも苦しみも愉しさももっている人間同士。
そんなキリッとした構図をみせる、この作品にわたしの心はとらわれた。