子供のために | いまのしゅんかん

子供のために


クラフトショップでみつけた、ガラス製のトナカイと天使
こういった、手作りものが好きである。

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彼の子供が、突然大泣きしたそうだ。

誰も、その息子さんの本当の心理はわかっていない。
ただ、今週から、彼と奥さんが実質的な別居生活になり、ときどき彼と奥さんが電話するのをみて、突然、離婚という事実を認識したからではないか?というのが、彼のお父さんの見解である。
別居する前から、母親が帰ってこなかったり、数ヶ月も母国に帰ったりというのはあった。
だけども、こんなに長いこと家には帰らずにおじいちゃんちに泊まりつづけ、しかも母親はここには来ない。
そんな状況から、母親と父親の関係性について、ある変化を察知したのかもしれない。

これは、彼の努力によるところが大きいのだが、奥さんにどんなに理不尽なことをされようとも、彼は一回も声を荒げたことがないそうである。
決して子供の前では、両親の不仲を見せなかった。
わたしも何度か、彼と奥さんが話しているのをみたけれど、ときどき笑っていたりするほど、いたって普通の夫婦の姿そのものであった。しょっちゅう、奥さんの悪口を言っているにもかかわらず、あれはなかなか不思議な光景だった。
確かに、あの様子だったら、まさか別れることになろうとは思わなかったのかもしれない。

かといって、、、彼とわたしが仲がいいこともわかっているし、わたしにもそれなりに懐いているので、それが微妙なところなのだけど、、、やっぱり、母親の存在は大きいのだろう。
ちなみに、最近の食生活がひどいので、保育園から病院に行くことを勧められたらしい。

それに対して、うちの娘は、わたしと夫が別れたことは認識しているし、受け入れてもいる。
あまりにも理解があるので恐ろしいほどだが、とりあえず今のところ問題らしいところはみられない。
娘は、夫のことを好きだったと思う。
でも、わたしほどには信頼はしていなかったようである。
夫の前では、わがままも言わず、きわめて聞き分けのいい、「いい子」だった。

そのかわり、わたしへの執着はスゴイ。
わたしの微妙な変化にも敏感に感じ取る。
どんなにいろんな人にかわいがられようとも、最終的にはわたしの存在が絶対。
わたしにだけは、なんとしても受け入れてもらっている。そんな信頼がある。
かなり頻繁にめちゃくちゃな要求をしてくる。
だからか、こっちの国で2人きりの生活が始まってからも、夫を恋しがることはなかった。

わたしは、「子供のために我慢する」というのはどうか、と思うタチだ。
常に正直に、真正面から立ち向かっていく。そういう姿を見せたいと思っている。
もちろん、これが正しいわけではないが。

わたしの母親もがまんして、仲のいい夫婦像をみせる努力をしていた。
でも、がまんしていることは、うすうす感じていたし、それがものすごい嫌だった。がまんしてわたしに八つ当たりするくらいなら、もっと本質的な問題に向き合って欲しいと思っていた。

わたしの好きな友達は、わたしよりも7歳も年下でありながら、しっかりしていて自分をもち、彼女が21歳のとき、6ヶ月の子供を連れてさくっと離婚して以来、愚痴もこぼさずに親の援助を受けることもなく、娘さんと2人一生懸命生きている。
娘さんは、きちんと自己主張もして、とても活発でいろんなことに挑戦もする、とてもすばらしい女の子である。5メートルくらいある竹棒を、するする登ったときは感動させられたものだ。

片親であっても、それに卑屈にならずに、ウソをつかず、一生懸命生きている姿を子供に見せることが大事なのではないか、と思ったのである。

もちろん、娘に対して何も懸念がないわけではない。
でも、問題が起きても、何が何でも娘の味方になる。
娘が6ヶ月のとき、絵を描きながらそう決意した、それだけは変えない。