真愛のお部屋 -258ページ目

高校生~出会い編~Ⅳ

通常授業が始まって約1週間。

先生の数学の授業は解りやすくて、色々な冗談も交えながら進むから全然苦痛ではなかった。誰かが質問すれば、熱心に答えてくれて、時には皆のこと笑かしてくれた。

まあ週に一度の小テストは大変だったけど(笑)


そんなちょうど授業にも慣れた頃、数学の授業終わりに隣の席のチカちゃんが敬先生に話しかけていた。


チカ「先生ー。最初の授業の時に、美鞠町出身って言ってましたけど、もしかして美鞠中出身じゃないですか?」

敬「えっ?そうだけど…。もしかして佐伯さんも?」

チカ「はいっ。」

敬「じゃぁ、通うの大変でしょ?俺は車だから1時間くらいだけど…」



目の前で楽しそうに敬先生とチカちゃんが地元話に花を咲かせている…

楽しそうだなぁ。特に用事もなく、話すチャンスがない私は自分の席で次の時間の英語の教科書を見ながら思う。

もしかしてチカちゃん、先生のこと好きなのかな?


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入学して1ヶ月。

生徒間の親睦を深める為という名ばかりの勉強合宿が行われた。


3日間、食事・入浴・睡眠以外はほとんど勉強。

自由な時間と言えば2日目の夕食の後くらい…。

とにかく勉強漬けだった。

特に課題は出ないが、時間毎に決められた教科の先生が部屋に居て、質問があれば質問しに行くという方式だった。

敬先生は何度か来ていたけど、周りに人が多すぎて質問に行くことすら出来なかった。

そんなこんなでハードな勉強だけの2日間の終わりにある自由時間に、いつもの4人でお喋りをしてた。

真樹子「はーっ。勉強ばっかりって息詰まる…」

優「そうだよね」

亜依「うんうん。かったるいよねぇ」

真樹子「えーっ?亜依は結構楽しそうだったけど…」

意味有り気な真樹子ちゃんの言葉。
すかさず私は聞き返す。

私「えっ?なんかあったの?」

亜依「ちょっとー!マキ!そんなんじゃないってー」


真樹子「えぇ?亜依ったら数学の敬先生と仲良くなったの嬉しそうに話してたじゃない」

亜依ちゃんが今にも顔から火が出そうなくらいに真っ赤になって、恥ずかしそうに周りを見ている…。

優「もしかして…亜依ちゃん…敬先生のことを」

優ちゃんの言葉を受けてさっきより増して亜依ちゃんの顔が赤くなる。


亜依ちゃん…本気で敬先生のこと好きなんだなぁ。

そう実感するのに時間はかからなかった。