真愛のお部屋 -253ページ目

高校生~出会い編~Ⅸ

いや、気のせいなんかじゃない!


亜依ちゃんヤキモチを妬いていたんだ、からかいの中とはいえ、間接的に私は“可愛い”と言われてしまった…。ハンカチを差し出された。


確かに私は嬉しかったけど、別に先生は私のことなんて何とも思っていないはず。

亜依ちゃんはじゃれ合えるほど、先生と仲良くなっているし、メールもしてる…。

私なんかよりずっと先生に近いと思う。


これはヤキモチなのか…なんなんだろう?

合宿で亜依ちゃんの想いを知ってから、敬先生を意識しないようにしてた…。

それでなくても、教卓の目の前の席の私は、よく前回の授業の確認や、当てられることが多いので、否応なしに視界に入る。


意識しないようにすればするほど、目で追ってしまう。

その先には殆んどと言っていいほど、亜依ちゃんの姿もあった。


2人の姿を見ると、心臓がきゅーっと締め付けられて、苦しい…。

気付きたくない、気付きたくない…!


心の中で葛藤していると、急に電車が大きく揺れる。

油断していたので、隣の人にぶつかって、鞄の中身をぶちまけてしまう…。

(あーぁ、やってしまった…)


ぶつかってしまった人に謝ってから、ぶちまけたものを急いで拾う。

最後にハンカチを手に取った瞬間、ついさっき敬先生と手が触れ合った光景を思い出して、






抑えつけていた感情に気付いてしまって、





『敬先生を本当に好きなんだ』



今日の出来事で、亜依ちゃんの想いを実感したと同時に、











自分の気持ちにも気付いてしまった。