大坂選手のコメント力 | イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。

 

大坂なおみ選手、

全豪オープン、優勝おめでとうございます!

やりましたね!!

 

試合中も冷静でした。

クビトバ選手がエキサイトする中、

大坂なおみ選手は第3セットでは感情を見せず、

安定した気持ちでミスも少なく、

ビデオ判定でもしっかり勝負に出て、

きっちりと優勝を勝ち取った様子に感動いたしました。

 

そして、優勝コメントにもまた、しびれました。

 

まず、準優勝のクビトバ選手がスピーチが先にあって、

これが会場を、ものすごく盛り上がらせていたのです。

というのも、クビトバ選手、選手生命絶対絶命のところから

グランドスラムに戻ってきてファイナルステージに立っているという

奇跡のような今の自分を熱を込めて語っておりまして

(自宅で強盗に襲われて利き腕の左腕を負傷、

思うように腕を動かせなくなったのを

手術とリハビリでここまで戻してテニス界に復帰)

当然、会場は彼女の一言一句に大歓声で応えておりました。

私も聞きながら、感動していました。

 

ですが、ふと気が付いた。

 

「これだけの経験を、無駄な脱線は一切せずにぎゅっと凝縮、

コンパクトにまとめて、うまい強弱を付けて語るのは

話のプロでも相当に難しいのではないだろうか!?

優勝(or 準優勝)インタビューを見越して

それなりのスピーチ原稿を準備していたんだろうな」

 

そして、

 

「この大歓声と大感動を呼び起こしているスピーチの後に話をしなくてはならない

大坂なおみ選手には相当のプレッシャーがかかっているんじゃないだろうか

(ただでさえ面白いコメントを期待されているのに!!)」

 

そう思うと、この後に続く大坂なおみ選手が何を言うのか、

自分ならどうすればいいんだろうかと一人オロオロ。

すると、大坂なおみ選手の番がやってきた!

 

大坂選手からのコメントはというと、

いつもの調子の、ちょっと力の抜けた

ほんわかしたものでありました。

相手に気遣い、会場のみなさんを気遣い、

ボールを拾ってくれる人達に気遣い、

自分を支えてくれたスタッフに気遣い……。

 

優勝者のコメントというよりも

いつもの大坂なおみ選手のまんま!

 

ストーリー性と熱量と感動パワーなら

クビトバ選手のスピーチに分があったと思います。

ですが、あの場で私が優勝したのよ!

と言わんばかりにぐいぐいっと前に出る事はなく、

クビトバ選手に花を持たせる謙虚な姿勢で

コメントを終えた大坂なおみ選手は、立派でした。

 

人によっては相手の盛り上がりの流れを「同情」を武器に

自分の側に引き寄せたりとか、ありますよね。

それはそれで、お話上手だからこそできる技ではあるけれど、

誠実なようでも相手への敬意よりも自分の立ち位置アップに使っている!?

と思わされたりで、かえって弱肉強食の世界を

見せつけられたような気になるものです。

 

そして、大坂選手は勝ち負けを争う世界の人だけど

コートの外では相手を讃えても必要以上に踏み込まず

優勝者の立場でありながらも自身のコメントを簡潔に終わらせた。

 

ああこの人は、人前でのおしゃべりが苦手というの、本当なのかも、

そして人前で自分を偽ることもしないんだな、素直な人なんだな

 

と、いままで以上に親近感を抱かせたのでした。

(ガッツボーズもしないし、相手にとどめを刺さないし、

柔道とか、将棋とかの勝者みたいで、かっこよかったです)

 

 

というわけで、超盛り上がりスピーチの後に

(さらなる盛り上がりが期待される)

コメントを求められたときの態度は


謙虚に、飾らず、簡潔に(←だらだら時間を使わない)、

 

なのだな。何より
 

大坂なおみ選手のコメント=自分らしさ


それが感じられるから、こちらの心も響くのだ、

だから、素直な自分を簡潔に語るのがいいのだと、

スピーチをする機会なんてないのにも拘らず

ものすごく参考になった気がした自分でした。


もうひとつ、強く思ったこと。

 

朴直な人の心の力は強い!ものすごく強いんだ!!

 

もちろん、努力に裏打ちされた圧倒的な結果があってこそで、

それがあるから、素の部分、謙虚な部分が評価されるんですけど、

それにしても眩しいよ! 大坂なおみさん!!

(本当に素敵な人だ、日本人として戦ってくれて嬉しい、誇らしい!!!)

 

と、感じ入ったのでした。


テニスの後はサッカーアジアカップもあってと、
お茶の間で手に汗を握るスポーツイベントが目白押し。

 

今から立ちそばで、ちょっと一息ついてきます!