メッサーシュミット(?)攻防記 | イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。
まずはお知らせ!

TBSラジオ「荒川強啓のデイ・キャッチ」
立ちそば愛好家として出演します。
放送日は7月28日木曜日。
コラムコーナーの「ニュースクリップ」で
当方の登場時間は大体17時5分前後からになります。

前半が東京ローカル、後半は全国ネット…という構成。
よろしくお願い申し上げます!

それから、
当方の月末立ちそばコーナー
東京FM「中西哲生のクロノス」の「立ちそば歳時記」ですが、
7月は月末ではなく8月1日のお届けになります。
朝の8時38分頃から。
こちらもどうぞよしなに!!!

緊張しいですが、精一杯おしゃべりしてます。
お聞き苦しいところ、あるかもしれません。
ですが、素人が必死でやってます。
どうか温かくお見守り下さいませ。


************

さて、仕事が込んでくると
当方は家に籠りっきりになります。
で、夏はですね、
こういう人のそばに蚊がやってくるのですよ。
肌の露出が多く、何かに没頭したままじっとしている。
どう考えても格好の餌食!

しかもです、私はとっても刺されやすいのです。
全人生で、自分より刺されやすい人に出会ったことがありまして、
その時に夏の野外で刺されないという極楽を味わいました。
(そうか、今まで自分が他の人の分も吸われていたのか!!!)

そんな己でありますから、
蚊を仕留める能力もまあ、
人並み以上ではないかと思っております。
蚊は常に当方を狙ってやってきますし、
そこで逃した蚊は、どっかの誰かを刺すことはない、
必ず己を刺しにくるのです。
こちらも真剣にならざるを得ない。

で、シーズンの始めだと
人慣れしていない蚊は動きが無防備で、
アホみたいにやられてしまうのがほとんどだったりします。
それが!
シーズン終わりの強者どころか
未だかつてないシャープな動きをする蚊が
シーズン突入前に現れたのです。
今日はそいつの話をさせて下さい。

ある日、目の端に蚊の姿を捉えた自分。
そいつは茶色い、平凡なタイプの蚊でありました。
(フフフ、こんな子、直ぐに始末してやるわ!キラキラ
そこで、

パチン!ドンッ
両手を挟み合わせたのですが
生憎逃した模様。

もちろん、ここであきらめないのが肝心ですから
さあ、もう一発目で仕留めるわよ!!と、
体勢を立て直して蚊を見る。

すると無風の中、まるで風を捉えたかのようなスピードで
真っすぐに彼方へと飛んで行った!


メッサーシュミット!

当方ミリオタでないので、飛行機のことは全く分からないのですが
なぜかメッサーシュミットの文字がアタマに浮かびました。
きっと、ムダのない美しい加速と
状況の見極め方が自分の中のドイツと重なったのではないかと思われます。
…と、その程度のいい加減なイメージでお話してますが、
それほどにメッサーシュミットは
根性論で粘り勝ちを狙う他の蚊とは全く違う
エレガントな動きをしておりました。

以後、自分はメッサーシュミットの餌場とされたようで、
気が付くと刺されているように。

もちろん、こちらだって何の防御策も敷かずに
いたわけではありません。

液体ベープというかキンチョウリキッドというか、
あの類いのものを距離にして30cmのところに
置きまして蚊避け対策を図っておりました。

しかし!
それでもメッサーシュミットは現れる!!


液体の量を何度も確かめましたよ。
たっぷり入っていた(涙)


奴は現れる度、氷上を滑るような滑らかな加速で
目の前から消え去るのでした。

そんな、蚊にやられっぱなしの当方を見ていたダンナがある日、
渦巻き型の蚊取り線香を取り出した!


渦巻きの古典的な蚊取り線香は強力だけど、
煙いし匂いがなあ…。

しかしダンナは躊躇することなく
蚊取り線香に火をつけた。

その日、メッサーシュミットは現れませんでした。

翌日も蚊取り線香を焚いたダンナ。
自分も、煙に慣れまして
寝る前には蚊取り線香を焚くようになりました。

ある昼下がり、
本原稿に色塗りをしている作業の最中、
目の前に蚊が現れた。

ひとまず筆を置く。
手袋をはめたまま、
(紙に手の脂がつくと絵の具をはじくので、
指先を切った手袋をします。漫画家の先生の真似です)


パフン!ドンッ
両手を合わせた。

自分としてはキレのない動きでしたが、
手袋には蚊が貼り付いてました。

茶色い奴。それもちょっと黄色味がかった浅い色合い。
これは何度も逃し続けた
メッサーシュミットに間違いありません。

血は吸っていなかった模様。
血液の入らない身軽さであるのにも拘らず、
メッサーシュミットがこれほど簡単にやられてしまうとは。
確かに手袋だと成功率は高まる。
素手だと手のひらのすき間に入ったりして
捉え損ねることもあるからです。
だけど、普段のメッサーシュミットなら
そんなギリギリの戦いを迫られることもなかったはず。
あの俊敏さと加速は人の動きを常に先回りするからです。

メッサーシュミットは満身創痍だったのでしょう。
当方に近寄ろうとするも
蚊取り線香のせいで適わず
漂う煙のせいですっかり弱ってしまっていた。

蚊の亡骸に物悲しさを覚え、
ぢっと手をみる自分でありました。

一方で、当方はその後、何にも邪魔されることもなく
締め切り等を済ませることができました。

さて、一山超えたら
心置きなく朝から立ちそば店にも出かけられます!
朝はお昼間みたいな混雑はないので
思いの外ゆったり頂けるんですよ。
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