先日、列車に乗るお仕事をしました。
それが、こちら。
- 旅の手帖 2013年 12月号 [雑誌]/交通新聞社
- ￥580
- Amazon.co.jp
九州に「ななつ星」という超高級寝台列車が誕生します。
それを記念して、乗っていい気分
な夜行列車の旅を提案、『JR時刻表』の版元、交通新聞社のプライドをかけた号なのであります。
（あ、『散歩の達人』も、交通新聞社ですよ。旅手も散達も中身の濃い雑誌ですよね）
さて、エルマが乗ったのは「ななつ星」ではなくて、
縁結びの神様を詣でる女子でいっぱい
「女子会列車」の異名をとる
サンライズ出雲です。東京ー出雲間を、グッドデザイン賞受賞のキレイで快適な車両で繋ぐ憧れの列車。
実は大変人気な 夜行列車でして、事実予約は困難を極めたそうです。（編集部が取ってくれました）。
随分と早めに（いつもより半月前）編集部から予定等のお声掛けを頂いたにもかかわらず、
取材日をチョイスする選択はなく、個室指定も出来ず…。
「ノビノビ座席」という普通乗車券＆指定席で乗れる、とってもお得なお席を確保して下さいました。
旅手Y氏は冷静沈着、放つひと言を、ものすごくコンパクトにまとめていらっしゃる。
いつも指示に無駄がなく、こちらを迷わせることもない。
こういうお方が、成り行き的な展開を、ご本人のご意思以外でなさるはずはない！
…往々にして取材は（エルマがはちゃけるであろう自由行動ポイントも計算に入れた上で）
周到に練り上げられたスケジュールであるのが常。
戻って後に、Y氏の意図に気が付くのがエルマ。（考えすぎかしら）
さて、今回の取材、エルマにとっては「ななつ星」以上に
ゴージャスな幕開けとなりました。
なんと、JR西日本広報の方と
旅手編集部で前回「下呂温泉」の紅葉温泉の号でお世話になった
K女史がお見送りに来て下さった！
こんなことは初めてです！
旅手の取材が素敵なのは、「楽しむのが一番の取材！」
…と、編集部の方が言って下さること。
今回はJR西日本、広報のM氏もそう言って送り出して下さいまして、
まるで船旅でテープを切って出発するような、和やかな、華やかな気持ちで
東京駅を出発、出雲へ向かったのでした。
列車旅も…シンデレラ気分ですよ
ホテルみたいにキレイな列車と、
親切でコンシェルジュのように凛々しい車掌さん達！
列車を忘れる列車旅でありました。
エルマが取材したのは列車内の女子や
その他乗客の方の過ごし方、
車内ってどうなってるの？を中心としたルポ。
恋する女の子たちは、とってもかわいいです
佇む姿にも乙女らしさが感じられる…、
詳しくは雑誌の方を読んでみて下さいね。
出雲から戻って、楽しくラフを描いていた時の事。
今度は旅手I氏からお仕事の連絡が！
こんなのあったらいいな…という列車を列車旅の達人が妄想、
それにエルマが路線図とイラストを入れる、というお仕事。
詳細がはっきりするのは後になりますが…とのこと。
妄想か…。よくわからないけど楽しそう
！そうしてある日、達人の妄想した行程表と路線地図がエルマの元に届きました。
I氏はY氏とは対照的に、全面お任せでお仕事を振って下さいます。
信頼して下さっている証ですものね。期待を裏切ってはならない！
さて、よくわからないまま、届いた資料を読み込んでゆくと…、
これが熱い！
旅人が乗り継ぎと接続、時刻表との間で格闘、涙した日々や、逡巡。
何度も同じ路線を往復したり、長い事列車を待って
ようやくその先へと向かうために要した膨大な時間。
それゆえに味わった感動や、思い出が、
…言葉だけじゃないんです、
路線図から、行程表から滲み出ている！！
『旅の手帖』で、旅の大先輩方と一緒に、お仕事を頂けることのものすごさ、ありがたみ。
…恥ずかしいのですけれど、この仕事を通してようやくわかりました。
エルマも達人の皆さんから受け取った想いを
イラスト化せんと、頑張ったつもりです。
それを、旅手常連の旅の達人編集ライター鈴木健太氏が
各々の意図を汲み取り、そこに更に情報を付け加えて
中身の濃い、本当に存在して欲しい列車旅、なくとも自分でなんとかしていってみよう！
…そう思える記事にまとめて下さいました。
エルマ的気分としてはセッションのようなお仕事となりました。
自分のパート、ちゃんと出来たかな？
I氏のご期待に応えられたかしら？
この、妄想列車のコーナーは、
「夢クルーズ」と言います。
サンライズ出雲同様、『旅の手帖』１２月号の夜行列車特集にありますよ！
一度乗った事のある路線ならわかるはずです。
この旅の寄り道の仕方の素晴らしさ。
乗った事のない方も、どうかご覧下さいね。
ものすごく練りに練り上げられたプランなのです。
本当に、旅の参考になります。