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籠を携えて森の中へ

自然の恵みに感謝、その覚書

  一昨日黒岳に登った帰りに芦川に2年前に出来た農産物直売所「おごっそう家」に寄りました。日頃天然キノコの代償で農産物産地を分別しているので、ここぞとばかりに地元産の野菜などを買い込みました。今日はそれらと採集したキノコなど使った夕飯です。
  
  
 
  親戚から送って貰った栗と少しばかりのクリタケを使って"クリクリご飯"を炊きました。それと、原木なめこが美味しそうだったので購入し味噌汁とおろし和えに、小さめのヌメリスギもおろし和えにしました(ヌメリスギ小鉢上の白いのはシロカノシタでご愛嬌)。ちなみにから揚げの鶏は近所のスーパーの肉を使用。写真にはないですが、この他カリフラワーとホウレンソウも茹でて食しました。すこぶる新鮮でした。
  初めて念願のクリクリご飯をつくりましたが、甘い栗としゃきっとしたクリタケは予想通り相性が良く来年は栗に負けない量のクリタケを入れたいものです。ヌメリスギもなかなかいけます。ナメコは味だけでなく姿もチャナメにそっくりです。妙に感心しました。
  しかし収まりの悪い一枚です。美味しそうに撮る、こういうことも勉強しなきゃいけないですね。
 昨日は快晴の予報でしたので、以前から計画していた黒岳に夫婦で登りました。

 黒岳(1793m)御坂山系に属し、富士山側から見ると河口湖の直ぐ背後にある山でビュースポットとしてカメラマンにもハイカーにもとても人気があるようです。
 昨年6月にすずらん群生地の見学も兼ね登った時は全く雲に隠れて何も見えませんでした。
 今回は昨年開通しアクセスが便利になった若彦トンネルが通って林道終点から直ぐに尾根沿いに出ることが出来る安易な尾根路を辿る標高差250mの楽々ハイキングです。
 駐車地点から2、3分で富士山を一望できる尾根に辿りつけます。後は右手に次々現れる絶景を望みながらゆっくり1時間強で到着しました。展望台からのスナップです。快晴で雲一つありません。夜明け前から訪れたカメラマンは冠雪もない富士山に一様に落胆している風でした。
 
 黒岳からの富士山
 
 
 
 尾根沿いの木々は殆ど落葉し、敷き詰められた落ち葉はからからで歩くには気持ちのいい路です。復路では少しばかりキノコを探しましたが、乾燥したチャナメと少しのクリタケが見つかっただけです。

尾根路 
  
 
 河口湖畔で一泊し今日はキノコ狩りです。最初に訪れた赤松帯は前とは違う場所を歩きました。ヤギタケとシモフリを少しばかり採りましたが、ショウゲンジはありませんでした。全体にからからの場所が多くもう終わりの感じです。
 次は前回見つけたナラタケの幼菌を見に入りました。全くありません。もう幼菌のうちに全部採られちゃったようです。見やすい場所ですから仕方がありません。そこで昨年見つけたヌメリスギタケモドキの場所に移動。まだ採り頃のものが残っていました。多少乾燥していますけど虫食いがなく一食分になるほど収穫しました。

ヌメリスギタケモドキ 
 
 銀座はチャナメ祭りの後で夫婦の散策では殆どお花畑は見つけられませんでした。そこで最後に昼食後回しでヤギタケのポイントに入りました。なかなか見つかりません。ようやく奥に入った処でぽつぽつ目に入り始めました。一カ所20本ほどの小群生もあり、40本弱ほど収穫出来ました。

ヤギタケ 
 
 御山は全体に乾いています。ただ場所によっては湿り気のある処もあり、そんな場所が狙い目かもしれません。
 土曜の大雨以降全く雨が降っていませんので、一気に終盤を迎えたように思えました。二日間とも快晴で散策には素晴らしい一日を過ごせました。次回は散策主体で納籠の予定です。
 

  おとつい、赤松帯で採取したショウゲンジを使って簡素版のムサカをつくってみました。



ムサカ


  ムサカはギリシャ料理で有名ですが、地中海の東の方では広くポピュラーに食されている家庭料理らしいです。かなり以前に横浜のギリシャ料理店で食べて以来、わたしの好きな料理の一つで、今回は濃い味が合うショウゲンジを使ってみました。と云っても、写真では判らないと思います。
  挽肉と玉ねぎを炒めトマトソースでぐつぐつ煮込んだものを炒めた厚切りジャガイモと茄子をサンドイッチにして、上からホワイトソースを掛けオーブンで焼くのが基本です。今回は茄子とホワイトソースなしで、とろけるチーズとパン粉を掛けて焼いています。



  わたしは和洋中華なんでもOKな方で、ポテト料理が好物です。特にナツメグとシナモンを効かしたムサカはビールやワインによく合いたまにつくります。コレステロールが気になる場合はホワイトソースは止めてあっさりめに仕上げることがあります。しかし、やっぱりこってりくどい方が美味しいです。
  なかなか本職の味にはなりません。本場に行って食べたいなと思っています。

 ヤギシモ探しの昨日は忘れられない一日となりました。
 多分直接当事者のH兄弟(カーネル風:後述)はもっと深刻な事態だったことでしょう。


 と、その前に昨夜のキノコ寄せ鍋をば、


 

加熱前      


 

加熱後 


 助惣鱈と自家製肉団子が入ってます。ヤギタケは事件の余波で前回の分、その他はめげずに採取した当日分キノコです。チャナメは湯でこぼしてあります。見た目は美味しそうです。食べてもグッド! 紅葉卸しと味ポンで。ビールが進みます。
 先ほど昼食に残った鍋をオジヤにして独りで食べました。余って冷凍したクロカワご飯とキシメジご飯をぶっこんで調理しとても美味しかったです。しかし見た目汚泥状態でグロなのでUPは止めます。好きなんだな、オジヤは小さい時から。上品な雑炊じゃなくてご飯がねばねばどろどろの奴です。



 閉話休題。今日のスタートは赤松帯から。まだ暗いうちに到着し、準備を済ませて天目さんに電話すると「**こ」して行くから、あと到着まで30分というので、お先にモドキポイントまでまっしぐら。雨はまだ小雨でGPSで辿り着いたけどキシメジ以外な~し。と、幽霊のような残骸が・・・・辛うじて直立してはいるもののキノコの体をなしていない。過去モドキだな、これは。写真は撮らず。その後ショウゲンジの落穂拾いをしつつ引き返しました。


 次はH兄弟と落ち合って本命のヤギシモ狙いで突入だ。着くとお二人はどなたかとお話し中。どうやら山梨キノコの放射能について話しているらしい。ちなみにわたくしは線量計を2台持っているし情報はそれなりに得ているつもり。でもこの件は別の機会があればと話には参加せず。
 天目さんは久方ぶりだ、わたくしはご相伴ということで、ジョンリーさんの先導で第1ポイントへ。けど赤松は少ないし雰囲気が余り良くない、おまけにすぐに舗装林道へ出てしまった。こりゃぁ幸先が危ういぞ。雨もだんだん強くなるし。どうやらシロを間違えたらしい。
 て、いうことで、第2ポイントへ移動。路肩に停めるのはなんなのでその先の空き地に停めたらとリクエスト。そこはわたくしが先日ヤギシモ採った箇所から遠くない処で、話し合いの末、カーネル?が先導することに。


 「しばさん、GPS持ってるし間違いないよね」と天目さん。ジョンリーさんはどうせ先で我がシロに帰着するらしいのでOKのご様子。そこへ行くまではキヌメリやらチャナメがぽつぽつあり「キヌメリぶっとい!」「モモクリさんによるとコガネヌメリって呼ぶらしいよ」などといいながら三人はやや間を開きつつ揚々と進む。わたくし目は「この先200m位」と天目さんに声を掛けてGPSをにらみながら前へ前へ。もう間近という処ででふと気がついて後ろを振り返るとありゃりゃ誰もいないぞ。この頃、雨はざ~~!!、大降り土砂降りになっていた。「お~い、お~い」と声を限りに叫んでも雨と風に沈んで何もかえってこない。これはひょっとしてヤバイ!??。シロに行くのは後回しにして二人を探すコースに変更、勿論まだキノコ採集しながら。
 後でGPSの軌跡を見ると相当広い範囲を動き廻ってていた。時々掛け声を上げながらうろついていると見覚えのある細い林道に出た。そこでジョンリーさんに電話する。どうも迷子になったようなので駐車地点に向かっている、とのこと。そこでわたくしも還ることにした。GPSとコンパスを見ながら直ぐに帰着。
 
 そこからが長かったなぁ。天目さんに1分おき位にクラクション鳴らすからと連絡し、一時間以上鳴らし続けた。F山山麓が昨日騒々しかったのはわたくしめの仕業です。ゴメンナサイ。途中何度か携帯で連絡を取り合っていると、「聞こえた」との連絡が入る。ほーっ。「もう一度鳴らしてよ」鳴らす、「聞こえた!」ほぉーーーっ、肩の荷がおりる。しかぁ~~し、次の連絡では、「やっぱ、聞こえない、聞こえる、聞こえてるよな」うっ、あやすい。
 「天目さん、全体に下っている方向が北側、そうすると右手が東側だから、F山を背にして右手の方向へどんどん進めば必ず出られるから、コンパス見て東へGO!」何度かのやりとりをまとめると、こんな感じ。けど、後で聞くと幻聴が聞こえただけでなく、頼みのコンパスも針が秒針のようにぐる~と一周して安定しなかったらしい。話には聞く。
 ジョンリーさんから、「どうやら大幅に下ったようなので、下の方に移動して!」かなりせった電話があり、下へ下へと車を移動してまたクラクションを鳴らす。そうこうするうちに下りてきたkometsugaさんに見掛けられたらしく、着信あり。事情を説明して二人を見掛けたら教えて欲しい旨依頼。聞こえないようなので、元地点にUターン。また鳴らし続ける。空しくなってくる。この頃はもう雨は上がって天気予報は嘘のよう。晴れ間も見える。


 声は聞こえど姿見えず。ナビゲーターになるのは難しい。
 なにしろどこにいるのかわからない。迷子の当事者らは勿論わからない。
 目印は丸尾(溶岩流が固まって凸凹した部分)の流れだけだ。丸尾の流れを辿れなどと簡単に云うともっとややこしいことになるかも知れない。


 しかし何だな、SBは繋がり難いけど一旦繋がるとはっきり聞こえるな。天目さんはまだ余裕があるように聞こえる。AUは繋がるけどとぎれとぎれでジョンリーさんのぜいぜい声にきこえるな、さすがにつらそうだ、などと独り思い浮かべつつひたすら鳴らし、じーっと待つ。鳴らす、待つ・・・・・・・・


 と、待つこと2時間←あやふや、「出た~~っ」と嬉しいお電話。「そこ何k地点?」「**.*k地点」「迎えに行く!!」なんだ、大幅に降りたという話なのに大幅に登ってるじゃないか。とにかく回収に成功。お疲れ様でした。
 
 この後、きのこカフェさんが通りかかり、いつもの大量収穫を拝み、あーだこだといい、いつものH兄弟に戻り、わたくしめは一人自分で好きな場所へ。2時に帰る筈が如意棒置き忘れやら写真撮りをしている間に3時半に。帰り支度中に銀座でチャナメがっぽりのH兄弟と再会した。


 「しばさんのメール、カーネルみたいで、おかしい」と笑うジョンリーさんと天目さん。「うんっ?サンダース?」「違う、大佐」「SMSで70文字制限はきついのよ、おもしろおかしくはできません」「もうこれからしばさんはカーネルだ」「だったらメルアド教えてよ」←これ再会時の会話?、それとも帰還後の会話?もう記憶があいまい。


 という訳で無事終了しました。
 しかし、両人からまだメールは来ないぞ。


 最後にナラタケの写真。今頃どうやら大量発生の幼菌。次に行くときに間に合うかな。大き目の10本ほど採取しました。トップの鍋に入ってます。


 



  


P.S. 迷子になってもGPSがあれば大丈夫。天目さんまだGPS回収出来てませんか? 拾った方は返して上げて下さい。ジョンリーさん、この際GPSを買いましょう。釣りを数回パスすれば買えますよ。