カントリー・ガールズの楽曲の元ネタについての最終回です。

 

本題に入る前に、Juice=Juiceの最新曲『Familia』が発表されてから、イントロから続くギターのリフに聞き覚えがあり、それが何の曲に似ているのか気になっていたのですが、わかりませんでした。極めてシンプルなので、色々とありそうな気もします。しかし、今週のラジオ日本「60TRY部」火曜日において、アンジュルムの竹ちゃんのお友達であるTEAM SHACHIの咲良菜緒ちゃんが、最近ハマっているという、Justin Bieberをかけてくれて答がわかりました。”Love Yourself”でした。

 

すっきりしたところで、本題に移ります。

 

小生意気ガール

 

『小生意気ガール』はフレンチポップ調で、イントロはシルヴィ・バルタンの『あなたのとりこ』に雰囲気が似ているように思います。

 

待てないアフターファイブ

 

『待てないアフターファイブ』はジャズテイストのレトロかつオシャレな雰囲気をもつ楽曲です。これは渋谷系を経験している中年なら誰しもイントロおよびアウトロでピンと来ているものと思います。

つい最近、和田彩花さんがカバー曲を発表した『今夜はブギー・バック』(6:45の大作なのが驚き)のオリジナルの小沢健二氏と、東京オリンピック開会式直前のドタバタの元凶となった、過去の極めて悪質なイジメ武勇伝で悪名をはせたO山田K吾氏のユニットであったフリッパーズ・ギターの『YOUNG, ALIVE, IN LOVE - 恋とマシンガン -』のイントロです。イントロ、アウトロのみならず、全体的な曲の雰囲気も似ています。

 

このイントロにも更に元ネタがあるようで、ググってみたところ、イタリア映画『黄金の七人』のテーマソングだそうです。

 

One Summer Night〜真夏の決心〜

 

カントリー・ガールズにとってのラストシングル(配信)となった『One Summer Night〜真夏の決心〜』については、出だしの「今夜君に打ち明けたい こんな気持ち初めてなの・・・」というところと、それに合わせてバックですべての楽器が「ジャン、 ジャン、 ジャン、 ジャン」と同じリズムを刻んでいるのが合わさっているところは、Bruce Springsteenの”Born in the U.S.A.”を思い出させます。

ふと気づいたのが、歌詞の「今夜君に打ち明けたい」と"Born down in a dead man's town"は、発声的に似ているように感じます。

 

そして、この『One Summer Night〜真夏の決心〜』を聴いて私が思い浮かべるのは、尾崎豊さんとチェッカーズです。テナーサックスの響きが印象的だからだと思います。Bruce SpringsteenのThe E Street BandにはClarence Clemonsという素晴らしいサックスプレイヤーがいました。尾崎豊さんや佐野元春さんの初期の曲にはBruce Springsteenの影響が色濃く出ており、サックスの使われ方に顕著に現れていると言えます。

 

ハロプロ楽曲の源流を色々と訪ねてみました。様々な音楽の影響を受け、それを上手に料理しているのに触れて、とても面白かったです。ちょっと変わったこのようなハロプロの楽しみ方もできるところが、ハロプロの奥の深さだと思います。これからも、そのような観点からも楽しませてもらおうと思います。