以前、松浦亜弥さんと言えば、「マシューTV」に出演している時のアイドル力が凄かったということをハロプロにちなんだ思い出話として書いたことがあります。遥か時空を超え、なんと活動休止しているあややがマシューの番組に出演するというニュースが流れてきました。やはり、この2人の組み合わせは特別なものだったんですね。楽しみです。

 

 

本題に入りたいと思います。ハロプロ楽曲がオマージュしている元ネタを訪ねるシリーズを書いていますが、今回はこぶしファクトリー編です。

 

こぶしファクトリーの曲は、初期においては顕著に70年代、80年代の泥臭めのロック、ファンクがベースになっています。元ネタを知っている人にはかなり分かりやすく作ってありますね。

 

最初は、『急がば回れ』です。これは初めてイントロを聴いた時にすぐNirvanaの"Smells Like Teen Spirit"を思い浮かべたのですが、中年以上でロックを聴く人はみなそうだったことでしょう。『急がば回れ』のイントロで、シンセとともに鳴っているギターがとても似ているのですが、聴き進めていくと、2コーラスを終えた間奏では、シンセが鳴っておらず、ギターだけがクッキリしており、加えて、ドラムがリズムインするところなど、そのまんまです。

ついでに、"Weird" Al Yankovicによるパロディ。

 

次は『念には念』。これは、ギターのイントロや、コーラス終わりの「念には念を入れるんだ」というところがT. Rexの"20th Century Boy"のリフの引用になっています。さらには、女性の高音のバックコーラスの「ハァー」というところも同曲その他のT. Rexの特徴をオマージュしています。

 

その昔、日本にT-BOLANというロックバンドがいました。T. Rexと、その中心人物のMarc Bolanを足して2で割ったとしか思えないネーミングでしたが、曲調はT. Rexとはほど遠く、ガッカリしたものです(余談)。

 

また、「念、念、念、ネ、念、念、ネ、念、念」というコーラス部分は、The Whoの”My Generation”の"Talkin' 'bout my generation"というコーラス部分の引用となっています。

 

その他、ネットで見かけたものでは、『チョット愚直に!猪突猛進』がChaseというブラス・ロックのグループの"Get It On"という曲をベースにしているというものがありました。年代的に私は知りませんでしたが(といっても、T.RexもMy Generationもリアルタイムではないですが)、聴いてみるとなるほど確かに。

 

『懸命ブルース』についても、The Whoの”Young Man Blues"が元ネタという意見があり、言われてみれば緩急をつけるところなど似ています。

 

また、『辛夷の花』は字余りな歌詞を押し込めているところが、吉田拓郎さんなどの70年代フォークへのオマージュを強く感じさせる楽曲になっています。