本日の試合はJリーグ第22節の試合となります。

カシマは4-2-3-1、レイソルは3-4-3のフォーメーションで望みます。



試合開始し、レイソルはハウルが起点となり攻撃を仕掛けます。そして守備時には素早く5-4-1となり、リトリートして守備陣形を固めます。

一方カシマは、リトリートして守備を固めるレイソルに攻撃を仕掛ける場面が多く、その為なかなかゴール近くまで進入することができず、フィニッシュまで持ち込めません。


前半24:00、レイソルはDFのクリアボールを繋ぎ、カウンターでチャンスを作ります。

クリアボールをハウルがキープし、右サイドに展開します。高橋が受け、センターリングを送ります。ファーサイドでフリーとなってる戸嶋に渡りシュートします。林がブロックするも、こぼれ球を三丸がシュートします。枠は捉えられませんでしたが、カウンターがシュートまで繋がった、レイソルの狙う展開となりました。


前半28:00、カシマはオフサイドにはなりますが、裏を取り掛けます。

エヴェラウドが下がってボールを受け、ピトゥカに渡します。エヴェラウドが下がる事により、DFを引き連れて来た為、その裏のスペースが空き、そのスペースを白崎が突きます。僅かにオフサイドになりますが、裏を取る動きが出来ました。


前半32:10、レイソルはカウンターでチャンスを作ります。

ハウルが落とし、右サイドのクリスティアーノに渡します。大きく左サイドに展開し、三丸に渡ります。大きな展開でのカウンターにカシマDFは追い付かず、フリーでクロスを入れられます。ハウルが中央でシュートまで持ち込みますが、枠は捉えられませんでした。


前半32:40、カシマは自陣から持ち込み、レイソルの陣形を崩し、シュートまで持ち込みます。

白崎が中央のDFとMFの間でボールを受けます。ワンタッチで土居に渡すと右サイドのアラーノにボールを渡します。すぐさまセンターリングをファーサイドのエヴェラウド送ると、ボールを土居に落とします。そのままシュートするもGKの正面となり、セーブされました。

このシーンでは、DFとMFの間でボールを受ける事によりDFを前に吊り出す事ができ、レイソルの陣形を乱す事が出来たシーンでした。


前半41:40、レイソルはハウルを起点にCKを獲得し、そのCKからチャンスを作ります。

この組み立てのシーンでハウルは3度、起点となりレイソル全体の押し上げに成功します。最初は左サイドからのポストプレー、次はセンターでのポストプレー、最後はゴール前での落としでシュートへのアシストと、レイソルの上がる時間を作り、チャンスに繋げます。これがクリスティアーノのシュートに繋がり、CKとなります。そこからショートコーナーで始まると、ファーサイドの上島に合わせます。ゴールポストの僅かに外れますが、惜しいシーンでした。


前半は攻防の激しい展開で、両チーム無得点で終了します。



後半カシマはレオシルバに変えて三竿を投入します。そして攻撃時にピトゥカを高い位置に配置して、攻撃に厚みを持たせるようにします。


後半49:20、レイソルがカウンターでシュートまで持ち込みます。

カシマの縦パスをクリアして、ハウルにつなげます。それをヒシャルジソンに渡し、クリスティアーノにスルーパスを出します。そのままシュートしますが、枠を外します。


後半52:40、レイソルのカウンターが決まり先制します。

上島がカシマの縦パスをインターセプトし、これを拾った戸嶋がスルーパスをクリスティアーノに送ります。フリーで渡ったクリスティアーノは豪快に左上隅にゴールしました。


後半56:30、レイソルはカシマのミスキックを突いて追加点をあげます。

カシマのゴールキックがハウルにあたり、レイソルにボールが渡ります。右サイドのクリスティアーノにパスを送ると、走り込んで来た大南にヒールパスを出します。これを直接グラウンダーでセンターのハウルに合わせます。マークにつききれないカシマはシュートに寄せきれず、ハウルのゴールが生まれます。


後半開始からレイソルペースで試合は進み、カシマの2失点となりました。そこでカシマは交代枠をきり、ペースを戻そうとしますがなかなか流れをつかめません。

持ち直したのは飲水タイム開けからでした。ここからカシマの押し込むシーンが増えます。


後半69:00、カシマは最後方からのビルドアップからチャンスを作ります。

右サイドにいた三竿から左サイドの永戸にサイドチェンジが通ります。相手陣地の奥深くまで進む事ができ、センターリングを送ります。カイキが頭で合わせますが、枠は捉えられません。


その後もカシマが押し込みますが、レイソル5-4-1の形で粘り、更に交代枠をきり、テコ入れをして失点を防ぎます。


後半80:30、レイソルの攻守の切替からチャンスを作ります。

ヒシャルジソンのプレスでこぼれたボールを高橋がクリスティアーノ送ります。クリスティアーノがキープする間に高橋が裏に走り込み、クロスを送ります。途中交代の細谷が合わせますが、シュートは枠から外れました。


後半87:40、カシマはCKから分厚く攻め、1点を返します。

カイキのコーナーをファーサイドで折り返すもGKがクリアします。そのボールを拾いクロスを送りますがシュートまではいけません。しかし永戸がギリギリの所でセンターにクロスを送ると中央で犬飼が頭で合わせてゴールします。

左右に揺さぶった厚い攻撃で、レイソルのDFのマークがずれ、得点に至りました。


この後、カシマは同点に追いつこうとDFも上がりますが、逆にレイソルのカウンターに合い厳しい展開となります。しかしレイソルもミスから追加点は奪えず、カシマも決定機を作ることは出来ず試合は終了しました。



カシマvsレイソル 1:2


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本日の試合もリトリートして固める相手に苦戦することになりました。

レイソルは無理な攻撃は仕掛けず、5-4-1とリトリートして守備から入り、上手くボールを奪取すると攻撃に転ずる戦い方でした。前線のハウルにボールをあずけ、キープ出来るとなると後ろからクリスティアーノや戸嶋、そしてドッジやヒシャルジソンと攻撃参加していきました。

一方、カシマの前半は裏を取ろうと走り込んだり、DFとMFの中間ポジションを取り、レイソル守備網を乱そうとしました。しかし手数が少なくシュートは4本と(レイソルは9本)、ゴールを脅かすシーンが数の上からも作れませんでした。

そこで後半から、攻撃時にはピトゥカをオフェンシブに持っていくことで縦パスの入れるコースを増やそうとします。しかしレイソルは縦パスに対して厳しくあたり、自由にさせません。それどころかボールを奪取、カウンターに繋げ先制点をあげます。(得点の直前にも全く同じように縦パスからカウンターを仕掛けています)

カシマはやろうとした事を防がれそして失点し、流れがレイソルに渡ります。そのなかで更にミスから追加点を許し、飲水タイムまでレイソルの流れとなります。

飲水タイムで一息つき、ロングボールを折り混ぜると冷静さを取り戻し、ゲームを支配し始めます。しかし5-4-1で固める相手に1得点しか奪えず敗戦となりました。

今後もリアクションサッカーを展開するチームには苦戦が予想されます。守備を固める相手に得点できず、カウンターを狙われる厳しい展開となりますが、ただカシマは今、イニシアチブを取り勝利を目指すことを掲げています。

今日の試合でも上手くできた展開はあり、今後はその精度を高めて手数を増やし、更にカウンターを受けないようなシステムを構築することが課題となると思います。

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