前回の投稿からの続きです。
「See See Rider」
エルヴィス・プレスリーが70年代のコンサートのオープニングで歌っていた曲の一つです。
♪『アロハ・フロム・ハワイ』(1973年)
♪『エルヴィス・オン・ツアー』(1972年)
ステージ裏からの撮影
♪「That's All Right」もオープニング曲として歌っていましたが、こちらの動画ではThat’s All Right ~See See Rider、そしてまたThat’ All Rightに戻るレア・ヴァージョンです。
<聴き比べ>
「See See Rider」について、グレイスランドのサイトの記事を抜粋します。
マー・レイニーのヴァージョンもビッグ・ビルのヴァージョンも、エルヴィスのヴァージョンよりずっとスローだ。
ロック・バンドがこの曲を手にすると、少しスピード・アップした。アニマルズとミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズはこの曲をカヴァーした。ラヴァーン・ベイカーの1962年のヴァージョンもスピード・アップしているが、ブルージーだ。エルヴィスのヴァージョンは、おそらく最もエネルギッシュなヴァージョンだろう。
そして、エルヴィスはラヴァーン・ベイカーのヴァージョンから多くのヒントを得たと書かれています。
スローなブルースから、いかにしてエルヴィスのヴァージョンが生まれたのか?上の解説に出てきたヴァージョンを聴き比べてみてください
☆ブルースの母と呼ばれているマ・レイニー
1925年 「See See Rider Blues」
☆1935年 「C.C. Rider」 ビッグ・ビル・ブルーンジー
☆ 1966年 エリック・バードン&ジ・アニマルズ
☆ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズのヴァージョン(「Jenny Take A Ride」)は前回の投稿にアップしてあります。
☆1962年 ラヴァーン・ベイカー
グレイスランドの解説通り、エルヴィスはラヴァーン・ベイカーのヴァージョンを取り入れているように思います。そして、スピード・アップしてエネルギッシュですね!コンサートで、エルヴィスが出てくるのを今か今かと待ち構えているお客さんたちの気持ちを一気に盛り上げる、オープニングにふさわしいアレンジですね
過去の投稿:エルヴィスとラヴァーン・ベイカー