前回の投稿マヘリア・ジャクソンに引き続き、エルヴィスに影響を与えた女性シンガーです。
ロックンロールの母、ソウル・シスターの元祖と呼ばれた、シスター・ロゼッタ・サープ
エルヴィスを始め、チャック・ベリーやリトル・リチャードなど多くのミュージシャンに影響を与えたと言われています。
「Rock Me」
「That’s All」
<エルヴィスとシスター・ロゼッタ・サープ>
エルヴィスが子どもの頃、地元チュペロのラジオで毎日30分流れる、ロゼッタ・サープや他のシンガーのブラック・ゴスペルを聴くために、学校から急いで帰っていたそうです。
http://www.elvisinfonet.com/tharpe.html
<エルヴィスもあこがれた、シスター・ロゼッタ・サープのギター演奏>
☆ギブソンが公開した、ミニ・ドキュメンタリー映像についての記事
ロゼッタ・サープとエルヴィスの両方のバックを務めたザ・ジョーダネアーズのゴードン・ストーカーは「エルヴィスはロゼッタ・サープが大好きで、彼女のギター・テクニック(それは本当に気に入っていた)だけでなく、歌も気に入っていた」と証言しているとのことです。エルヴィスがロゼッタ・サープのギター・テクニックに関心が高かったことが伺えます。
Sister Rosetta Tharpe’s Rock Legacy: Who She Influenced (vulture.com)
Gibson Guitar Greats: Sister Rosetta Tharpe
エルヴィスだけでなく、多くのミュージシャンがロゼッタ・サープのギター・テクニックにあこがれていました。ロゼッタ・サープは、1940年代からエレキ・ギターを演奏し、ハード・ディストーションも使っていました。1964年、マディ・ウォーターズらとヨーロッパ・ツアーを行った際、マンチェスター公演には、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、キース・リチャーズ、ブライアン・ジョーンズなども駆けつけたとのことです。
こちらの記事、ロゼッタ・サープに影響を受けたミュージシャンがまとめられています↓
Sister Rosetta Tharpe’s Rock Legacy: Who She Influenced (vulture.com)
☆ギター・ソロを集めた動画がありましたので、ギター・テクニックをご覧ください。本当にかっこいいです!!
<映画『エルヴィス』>
この映画にも、ロゼッタ・サープが出てきます。Yola演じるロゼッタ・サープが歌った曲、
☆「Stange Things Are Happening Every Day」
まずは、本人ロゼッタ・サープから
映画で歌われたヴァージョンは、かなり印象が違うアレンジですが、映画中盤の盛り上がりの導入部分で、この曲が効果を発揮していました。
☆下に貼った、映画の出演者がウォーミング・アップにセッションをしている動画、とても良い雰囲気です。出演者が実際に歌や演奏が出来て、音楽を通してコミュニケーションを取っていたから、映画のシーンが自然な感じで撮れたのだなと、思いました。
映画のシーンより
<エルヴィスとシスター・ロゼッタ・サープが歌った曲>
☆ 「Up Above My Head」
エルヴィス
『68’カムバック・スペシャル』のゴスペル・メドレーの中で、歌われています。
こちらのメドレーに関しては、過去も投稿しています。
エルヴィスとラヴァーン・ベイカー | MY HAPPINESS (ameblo.jp)
☆「Just a Closer Walk with Thee」
エルヴィスは、この曲をホーム・レコーディングしています。
☆「Down By The Riverside」
シスター・ロゼッタ・サープ
このブログでお馴染みの”ミリオンダラー・カルテット”セッションより
偶然居合わせたメンバーで、即興で歌ったとは思えないほど、息がぴったり合っていて楽しそうです。
エルヴィス
映画『 Frankie And Johnny (フランキー&ジョニー)』で、「The Saints Go Marching In(聖者の行進)」とメドレーで歌っています。
映画のシーンより