フリーランスのインテリアコーディネーターを目指して勉強中のいえふじ えりです
現在、小野まどかさんの海外インテリアアドバイザー講座を受講しています
インテリアグリーンやフラワー、
そしてアートのある空間で
ほっこり癒されるお部屋作りを
目指しています
私がインテリアコーディネーターになりたいと思った一つのきっかけは、
義母の家の玄関に、
主人との結婚の記念品を飾らせてもらったことでした。
元々義母は、
記念品や人からのいただき物を飾るのが好きな方で、
結婚式の当日は生花の花束をお渡ししたのですが、後々、形に残るものが良いという意図のお話を聞き、
「玄関にスペースもあるから好きに使っていいわよ」と、
玄関入ってすぐのニッチに記念品を飾らせていただくことになりました。
近くには下駄箱の上にアーティフィシャルフラワーの飾りがあり、
イメージはこんな感じなのかなぁ、と何を贈ろうか必死で考えました。
その前に、
玄関の照明…ちょうどニッチを照らすダウンライトの電球が切れていたのですが、
あまり細かいことを気にされない性格のようで、
「ライト切れてるけど、このままで良いわよね。」
と仰り、
若干暗いなとは思いつつ
その時は私も何も言いませんでした。
私はやるからにはちゃんとやりたい
という精神が強いので、
電球替えられないなら
少しでも明るく見える工夫をしようと思い
築20年で壁紙の継ぎ目が目立ち始めている
ニッチの奥の壁だけ、
上から新しく壁紙を貼る許可を得ました。
私が選んだ壁紙は、
和風の柄が描かれたもの。
パールがかったものなら、光を少しでも反射してくれるだろうと思いました。
嫁ぎ先が
藤のつく名前だったのと、
義母の旧姓も△藤と、
既に他界していた義父とは藤同士の
ご結婚だったとのことで、
いつくかあった候補から藤の柄を選びました。
(色は白です)
色は二択で見本を取り寄せ、
義母に選んでもらって決定。
今は取り扱いがなくなってしまったようですが、
壁紙屋本舗さんの生糊付き壁紙から、
遠目で見るとストライプの藤柄を購入しました。
和柄にした理由は、
義母の達筆な一筆箋。
さらさらと流れるように書かれ、
事あるごとにお手紙をくださるのです。
実は私の義母は、
小学校の音楽の先生をされていて
私の両親より一回りほど上なのですが、
定年後10年近くも非常勤の講師として
合唱コンクールの指導などされている方。
(今年退職されたそうです)
自宅に頻繁にご友人を招いては、
お茶会をされているため、
適当なものは飾れないな、
という大きなプレッシャーがかかりました。
話が逸れましたが、
壁紙を貼った上には
義母が好きな紅い花の入った
額縁のアーティフィシャルフラワーを
飾ることにしました。
日比谷花壇HPより
こちらも同じものは販売していないようですが、
和柄の壁紙に合わせて、
日比谷花壇さんの物を用意。
義父が京都のご出身だったと伺い、
両サイドに京都西陣織を使ったものにしました。
施工当日。
実家にいた時よく剥がせる壁紙で模様替えをしていたのですが、
糊付きの壁紙を貼るというのは
実は人生で初めてで
失敗もできないので
何度も手順を確認し、
緊張しながら
一発真剣勝負で挑みました。
義母の家には
リビングにグランドピアノがあり、
玄関先で私が作業している間、
ずっと流れるようなピアノを生演奏してくださりました。
主人の実家には何度も脚を運んでいたのですが、この日初めて義母の演奏を聴き、
プロだなと思いました。
小学生がこの演奏を聴いたら、
背筋がシャキッと伸びるだろうなと。
私も作業する時自然とスイッチが入り
真剣そのもの。
作業途中
私、こんな集中力あったっけ?と自分でも驚くほどでした。
完成
無事に壁紙を貼り終え、
乾燥するまで少し待ってから
最後の仕上げでフラワーを飾りました。
私はストライプに見える壁紙にあわせて、
額縁も縦に飾ろうとしていたのですが、
義母が横向きが良いと仰り
横向きに飾ることになりました。
フックが見えないように、など
色々考えて用意はするものの、
最終的には住む人が「これが良い!」
と思ってくださるのが一番なのだなと思いました。
と、この時思ったのでした。
長くなりましたが、
最後までお読みくださり、
ありがとうございました