ちょっと!

困ったよ、このままじゃ、最悪、2月の仕事ゼロだ。

払うもの払わないといけないのに、どうしてくれるのよ、、、せっかく晩秋から暮れにかけて試食を伴うデモンストレーションがポツポツと復活して期待していたし、事実2月の仕事も推奨販売ながら入っていたのにすべてキャンセル。

派遣会社によると、例年あるバレンタインチョコの販売補助も今年はないそうで。


と、頭を抱えていたら、同業者の1人が、経済産業省の事業復活支援金の申請受付が開始されたとメールで教えてくれた。

すかさず同ホームページにアクセス。申請IDが発番されたので近日中に申請するとしよう。


まあ、まだまだ残ってはいるんだけれどね、、、これまで受けた支援金は。

ただ、こんな状態だ。よもやの時に備え、可能な限りストックしておきたい。


考えようによっては、子どもも独立しているし、かつてのように借金の返済もない。

老夫婦2人だけではそう生活費がかかるわけでもなし(もっとも孫費はかなり使っている。休園になった孫たちの子守りのため娘宅に行く交通費だけでもバカにならない)、姉夫婦が言うように

「大好きな活字と存分に遊べる休暇期間」

と考えを変えたらよいのだろうけれど、、、将来の受給年金を考えたら、70歳のリタイアまでに少しでも稼いでおきたいのだ。


その活字に関する話題を少し。


カンボジアはシェムリアップにあるアンコール・ワットの中にある寺院の1つ、バンテアイ・スレイ内に飾られた「東洋のモナリザ」ことデヴァターの像を、若かりし頃のアンドレ・マルロー(フランスの作家)が盗もうとして逮捕されたことは知られているところで、その体験を元にマルローは中編小説「王道」を書いた。


この小説、実は中学校1年生の夏の終わりに挑戦したものの、文章があまりに難しく、数ページだけ読んで放り出した。

いや、難しいとか言うレベルではない。文章を文章たらしめている、つながったコトバの1つ1つに拒絶されている感じ。


「王道」の前にドストエフスキー作「罪と罰」を読了していて、こちらとて決して読みやすくはなかったけれど(センテンスが長い、セリフがまわりくどい、現実と夢の境界線にあるような場面が度々出てくる、、、など)、ドストエフスキー独特の緊迫感ある展開で何とかページをめくり続けることは出来た。

したがって大まかにストーリーはわかったのだ。

「王道」は、読み通すことすら出来なかった。


8年前、アンコール・ワットを訪れる機会があった私たちは当然「東洋のモナリザ」デヴァターをこの目で見たのだが、それをきっかけに「王道」を読み返したくなった。

「Amazonかどこかで注文しよう」

こう思いつつ、ああ! 10年近く経ってしまったね。


仕事以外の事でも、考えるは簡単、実行するは必ずしもそうではない。

踏ん切りをつけるチャンスかもね。


写真は、そのデヴァター。