さあさあ、いよいよだよ。
11月1日の記事末に書いた課題の回答。

私は、日本の大半のスーパーでは、まずは青果売場から入店するスタイルになっていると書いた。さらに、それにはちゃんとした理由もあるのだと。
その理由とは何か?

ズバリ、色彩による気分高揚効果である。

スーパーの自動ドアをくぐり、青果売場に足を踏み入れた、あの瞬間場面をいまいちど脳裏に再現してみて下さい。
恐らくは、赤、黄色、緑、白、ピンク、紫、オレンジ、、、などなど、さまざまな色に迎えられ、沸き立つような気持ちにとらわれるはずだ。
明るい色、鮮やかな色は、それだけで人の心を掴み、ワクワクさせてくれる。
気分がよくなりゃ、財布の紐もつい緩みがち。

プラス、カラフルな色をまとっている野菜や果物がピチピチとして鮮度が高ければ、そのことによる爽快感も得られ、ワクワク感はいやがおうにも増す。

そう! 店はちゃーんと考えているんだよ。

このカラクリ。家庭内でも応用出来るぞ。
以前、新米の宣伝販売をしていた時、30代と思しきお母さんに、
「うちの子、ホンマ、食が細いんです。困っています。ご飯なんか、子ども用のお茶碗に半分がやっと。どうしたものでしょうねえ、、、」
と打ち明けられ、私はこう答えたことがある。
「ボール型のおにぎりを作って、中身やトッピング材料を可愛いものにしはったら? 刻みハム、キュウリの細切り、コーン、角切りチーズ、ゆかり、、、と、そこいらにあるものでいいんですよ。子どもって、けっこう見た目で食べ物に手を出すものですよ」。

人間は視覚でその9割以上を判断されると言うが、食物もそうかも知れない。