知的障害や発達障害をもつ3人の子供を育てています。
お嬢
特別支援学級在籍の中学1年生
軽度知的障害(IQ70)
独特な感性を持つ天然ガール
ちろる
特別支援学級在籍の小学5年生
軽度知的障害(IQ73)+ADHD疑い
食いしん坊のお調子者
うりすけ
幼稚園と療育園を併用する年長児
ASD積極奇異型(FSIQ106)
世界は自分中心に回ってると思ってるお年頃
就学相談とは
子供が小学校に入学する前に、なんらかの障害があったり、長期にわたり疾病等で入院経験があったり、また現に入院中でたとえば退院のめどがまだたっていないといったような悩みに答えるため、当該市町村の教育委員が、相談に応じること。
多くの場合、通常の小学校に入学するか、あるいは特別支援学校に入学するかといった選択が関心の争点になることが多く、そういう場合には、知能検査・健康診断・集団行動観察という3つの検査を実施してみて、その結果を参考にしても就学先(普通の学級・特別支援学級・特別支援学校のうちどこがその児童に適しているか)を相談するといった手順を踏むことが多い。
ささみの居住地域の場合
通常級 ⋯ 1クラス20〜35人程度で、原則自立した行動が求められる。
30人に対して1人の先生なため、個別の配慮は期待できない。
特別支援学級 ⋯ 1クラス最大8人で、子供8人に対して先生が1人の割合で配置される。
ささみの住んでいる地区の小学校は全校生徒300人以下の小規模校なので、大体1クラス4〜5人で2クラス編成がポピュラー。
知的学級と情緒学級は別れておらず、基本的には一緒くたらしい。(在籍児童の割合によっては分けられている場合もあるとのこと)
特別支援学校 ⋯ 知的障害の程度が概ね中度〜最重度の児童が入学対象。
盲・聾学校を除くと市内に2箇所しかないため、小学部と中学部に関しては軽度知的障害児が入学できることは稀。
知的障害のない発達障害児は、身辺自立の程度問わず完全に対象外。
ちろるの就学先判定
でも少し触れましたが、ちろるは通常級判定を受けています。
夫とも話し合い、保護者の結論として特別支援学級を選び、現在は支援級に在籍しています。
支援級を選んだ理由として、排泄の未自立、文字の認知が全くないことなど色々な理由があったのですが、その中でも一番大きな理由が学校での支援を全く受けられなくなるという恐ろしい立場におかれることがわかったからです
前提として、ちろるはIQ73で療育手帳(B2)を取得しています。
その上で、判定通りに通常級に入った場合の対応として、教育委員会からの説明は以下でした。
市内の小学校では、通常級で難しい授業を支援級で取り出して補填したり、支援級でサポートをする制度(いわゆる逆交流)はありません。
また、通級指導教室やことばの教室は知的障害のないお子さん(ADHDやASDなどの発達障害児)が対象となるため、知的障害で手帳を持っているちろるくんはこちらも対象外となります。
つまり、知的障害児としての配慮を受けることもできず、発達障害があっても通常級に在籍している子が受けられる支援も受けられない。
ハッキリ言ってしまえば、ちろるが受けられる支援はゼロになるということです
これ、学齢期の子供の支援制度においてかなり大きな欠陥だと思うんですよね⋯
なぜゼロになると言い切れるかというと、私がその説明に対して
と恐る恐る聞いた回答が
と言われたからです
しかも笑顔で
バカ言っちゃいけないよと。
よくもそんな状態に陥ることがわかっていて、身辺自立もできてない手帳持ちの子供に通常級が適切なんて判定が下せたな⋯と白目を剥きそうになりました
結果として支援級に入学して、現在は支援を受けながら学校生活を送れてはいますが、子供にとって最適な学びの場を検討することが目的の就学支援委員会がこんなめちゃくちゃな判断をするなんて、今考えても怖すぎます。
おわりに
年長児を育てている親御さんは、就学相談真っ只中な方も多いと思います。
必ずしも判定に従わなければいけないわけではないかと思いますが、知的障害と診断されていて通常級判定が出た方は、お住まいの地域の制度の枠組みの中で支援の対象になっているかも確認してから就学先を検討することを強くオススメします。
制度の穴のせいで我が子が宙ぶらりんになって、結果的に放置されるというのは何よりも恐ろしい事態だと思いますので⋯