「踊りの中で、関係性が立ち上がるとき」 | 日本文化、世界の歴史・健康・ミライにチャレンジ

「踊りの中で、関係性が立ち上がるとき」


皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。私は昨日のアルゼンチンタンゴのステップに酔いしれ、体幹を整えるためにストレッチやヨガに勤しんでいます。





社交ダンスももちろん大好きですが、アルゼンチンタンゴの哀愁に満ちた関係性の表現が、たまらなく好きです。

社交ダンスもパートナーのリードで踊るダンスですが、アルゼンチンタンゴは少し性質が違います。


たとえるなら

花束社交ダンスは、完成された振付のある映画。

赤薔薇アルゼンチンタンゴは、その場で会話をしながら進む物語。


社交ダンスでは、「次はこれをする」とある程度決まっているため、安心して大きく、のびやかに動くことができます。二人で同じ方向を見て、美しい形を作っていく感覚です。


一方でアルゼンチンタンゴは、次に何が起こるか、直前までわかりません。

一歩出るのか、止まるのか。近づくのか、少し距離を取るのか。相手の呼吸や体のわずかな動きを感じながら、その場で選んでいきます。言葉を使わない、静かな会話のようなものです。だからアルゼンチンタンゴには、どこか切なさや、哀愁が漂います。近づいたと思ったら離れ、離れたと思ったら、また引き寄せられる。

人生の人間関係に、少し似ているのかもしれません。



そんなことを考えていたら、

本日Netflixで『10DANCE』が公開されると知り、とてもワクワクしています。


10DANCE

『10DANCE』は、この二つのダンス「形の美しさを極めた社交ダンス」と「関係性を踊るラテン」が出会う物語。


ダンスを知らなくても、人と人がどう向き合うのか、どう距離を縮め、どう信頼を築くのか、きっと感じ取れる作品だと思います。

私自身も、社交ダンスで身体を整え、アルゼンチンタンゴで心をほどきながら、二つのダンスから多くのことを教えてもらっています。


今夜は『10DANCE』を通して、スクリーンの向こうに描かれる

二つのダンスの世界と、そこに流れる感情を、

じっくり味わいたいと思います。

皆様にとっても、

難しいことを考えずに、

ただ「心が動く」時間がありますように。