「出会うのはステップではなく、人生の物語 アルゼンチンタンゴの魅力」 | 日本文化、世界の歴史・健康・ミライにチャレンジ

「出会うのはステップではなく、人生の物語 アルゼンチンタンゴの魅力」

皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。今日は庭の木を剪定して清々しい気分です。





日課のライドも大好きですが、このたび念願のアルゼンチンタンゴを習いに行くことになりました。

アルゼンチンタンゴは、ただのダンスではありません。19世紀末のブエノスアイレスで生まれ、ヨーロッパ移民やアフリカ系のリズム、先住民の音楽が混ざり合い、人々の喜びや悲しみを映し出す「人生の表現」として育まれました。

最初は庶民の踊りとして扱われましたが、20世紀初頭にパリで紹介されると一大ブームに。やがて祖国アルゼンチンでも誇りの文化として再評価され、カルロス・ガルデルの歌声がその魅力を世界へと広げました。そして2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録され、今も世界中で愛されています。

私がこのダンスに強く惹かれるのは、相手の中にある人生のストーリーを感じ、自分の心と共振できるからです。

タンゴは決められた振付をなぞるのではなく、即興で生まれる会話のようなもの。呼吸や体温、足さばきの一つひとつに、その人が歩んできた時間が滲み出ています。そこに自分の想いを重ねたとき、言葉では届かない深いつながりが生まれます。

これからアルゼンチンタンゴを学ぶことで、私はきっと新しい自分と出会うのだと思います。

誰かと音楽を分かち合い、互いの人生を感じ合うことで、自分の心の奥に眠っていた感情や表現が解き放たれていくはずです。ライドや庭の手入れのように、タンゴもまた私の生活を彩り、日々に深い意味を与えてくれるでしょう。

アルゼンチンタンゴは、百年を超えて人々を魅了し続けてきた「共鳴の芸術」。

その扉をいま開こうとしていることに、心からの期待とときめきを感じています。