「“迷い”が教えてくれた心理学――自分を信じる脳の仕組み」
方向音痴でも、地図が読めなくても、私たちには“もうひとつのナビ”がある。
それは、直感という名の内なる感覚。
Googleに翻弄された6時間のドライブで、私は初めて「自分の感覚を信じる」という選択をしました。
不安も焦りもあったけれど、迷った末にたどり着いた先には、思いがけない絶景と小さな成長が待っていました――。
【直感を信じてハンドルを握った日】~道に迷い、自分に出会うまでの6時間~
皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
私はこの連休中、まるで自分自身をアップデートしたような感覚で過ごしておりました。
というのも、7月20日、山梨へ素晴らしいお仕事の機会をいただき、自分の運転で向かうことに。普段は首都高すらあまり使ったことのない私にとっては、ちょっとした“冒険”でした。
朝8時に出発したものの、渋滞やナビの混乱も重なり、なんと目的地に着いたのは6時間後。予想以上に時間がかかり、自分でもびっくりしてしまいました。
◆ Googleに導かれ、迷いの旅へ
ナビは時折、なぜか山梨方面から八王子方面へと私を誘導。方向転換を何度も繰り返すうちに、私は思いました。
「これはもう、直感で行こう」
もし道を間違えたら、高速を降りて確認すればいい。ここは日本。何とかなる。そう自分に言い聞かせ、ナビの指示を切り、自分の判断に委ねてみることにしました。
今思えば、あの瞬間こそが今回の旅の核心だったように思います。
◆ 遅れても、ちゃんとたどり着ける
1時間の遅刻で現地に到着し、皆様に謝罪して、無事にお仕事の目的を果たすことができました。
初めての運転体験と、道中に出会った絶景、そして何より感動したのは、美しい富士山の姿。
「来てよかった」
そう思える瞬間に、ようやく出会えました。
◆ 恐れを手放した先に、世界が広がる
今回の経験から強く感じたのは、「自分の中にある恐れ」に気づき、それを超えた先にこそ、新しい世界が待っているということ。
不安や緊張があっても、「自分を信じてやってみる」。それだけで、視界が開けるような感覚がありました。
【この体験の深い意味】
● スピリチュアルな視点から
こういった“直感に従う行動”は、精神的に見れば「本来の自分」とつながるプロセスです。理屈や常識を超えた部分から、静かに「こちらだよ」と導いてくれる声に耳を傾けられたとき、人は本来の強さを取り戻していきます。
その声は、特別な存在ではなく、自分の内面の深いところから湧いてくる知恵。本能でもあり、魂の記憶とも言える感覚です。
道に迷った時こそ、自分の中の“静かな確信”に目を向ける。それは人生にも通じる教訓でした。
● サイエンス(脳科学)から見た意味
脳科学的には、直感とは「無意識の情報処理の結果」です。私たちは、日々の経験や知識、景色、感情を無数に取り込み、知らず知らずのうちに“こうすればよい”という判断材料を蓄積しています。
この直感に従い、自分の選択で進み、最終的にたどり着いたことで、脳内では「成功体験」が記録され、**自己効力感(self-efficacy)**が高まりました。
さらに、判断力や自律性を支える脳の前頭前野が活性化し、「私はできる」という実感が神経レベルで強化されたのです。
● 行動心理学の視点から
行動心理学の理論でも、自分で選択し、困難を乗り越えた経験は、自信と行動力を高めます。
特に今回のように、ナビという“他者の指示”ではなく、自分の判断で行動したことは、「自律性(autonomy)」を育て、より自由に生きる力を支えてくれます。
つまり今回の出来事は、「恐れに従わず、自分の選択を肯定したこと」そのものが、自己成長の鍵だったというわけです。
今回の6時間の旅は、ただの長距離運転ではなく、私にとって「自分を信じるレッスン」でした。「迷ってもいい、立ち止まってもいい。だけど、最後には必ずたどり着ける」そう信じられる自分になれたことが、何よりの収穫です。
この経験が、次にどんな道を選ぶときも、私の背中を押してくれる気がしています。
また、今回の貴重な機会にお声がけくださり、さらに思いがけない素敵なサプライズまでご用意いただいた皆さまへ、心より感謝申し上げます。あたたかなお心遣いと優しさに触れ、私の中にまた一つ、大切な記憶が刻まれました。