生きる歓びを育む、内なるフォルム | 日本文化、世界の歴史・健康・ミライにチャレンジ

生きる歓びを育む、内なるフォルム



皆様こんにちはいかがお過ごしでしょうか。風が気持ちいい季節ですね。振り返ればここ数年激動過ぎてゆっくり自分を振り返る事がありませんでした。

2018年たった4.2キロの道のりを電動自転車で走っただけで、息が切れ、太ももは鉛のように重く、全身が悲鳴をあげていた私がいました。

けれど今では、マウンテンバイクで軽やかに10キロを走りきり、なおかつ風や光を楽しむ余裕さえある――。

この変化は、特別な根性論や過酷なトレーニングの結果ではありません。

ボールルームダンス、筋トレ、そしてサウナ。

この三つを、ただ生活の中に“心地よく”取り入れただけのことでした。




からだが変わると、人生の質が変わる

筋トレによって得たのは、単なる筋肉ではありませんでした。

それは、骨格と深層筋によって支えられる、美しく機能的な構造――すなわち、「内なるフォルム」でした。

私たちの身体は、重力に抗う抗重力筋によって姿勢を保ち、インナーマッスルがしなやかな動作を支えています。

こうした身体の“静かな力”が活性化すると、呼吸は深くなり、疲れにくくなり、日々の動きさえ軽やかになるのです。

ボールルームダンスでは、自分の重心を意識しながら他者と調和する感覚を養いました。

それは単なる運動ではなく、感情と身体の統合。

まるで、心の重心も見つけていくような時間だったのです。

そして、サウナ。

自律神経が整い、思考の渦から解放される“静けさの時間”。

ストレスホルモンが穏やかに下がり、免疫系と代謝は目を覚まします。

まさに、内なるリズムを再調律する儀式でした。




身体の奥から燃え始める“生命力”

筋トレや有酸素運動を続けていると、筋細胞の中のミトコンドリアが活性化し、エネルギー産生能力が向上します。

ATP(アデノシン三リン酸)の生成が高まり、身体は「燃やせる状態」へ。

結果として、体温は上がり、脂肪は燃えやすくなり、細胞レベルで若返りが起こるのです。

それは外見の変化以上に、“動ける自分”であることへの誇りを育ててくれました。




姿勢が導く“見えない美しさ”

ボールルームダンスでは、内臓の配置やリンパの流れにも良い影響が出ていることを感じました。

背筋を伸ばすことで、肺が広がり、横隔膜がしなやかに動き、消化や代謝も向上。

身体の表層だけでなく、内臓の美しい位置関係=内なる整合性が整っていくのを実感しました。




若さに固執しない、美しさのあり方

かつては、若さという「数字」に縛られていた時期もありました。

けれど今は、年齢ではなく、“循環するエネルギー”が私を生かしていることに気づきました。

若さは追いかけるものではなく、満ちては巡る生命のリズム。

そしてその源は、毎日の習慣の中に宿っている。




自転車が教えてくれたこと

10キロを走っても疲れないのは、筋力や持久力の進化だけではありません。

むしろ、「この道のりを楽しめる自分」になったこと――それこそが、人生の質が変わった証なのだと思います。

かつては目的地だけを見て、ただ疲れていた。

今では、風を感じ、坂を越え、地面を踏みしめるその瞬間そのものが歓びです。




「内なるフォルム」は、生きる知恵

かつて憧れていた「エレガントな生き方」は、見た目や装いでは完成しませんでした。

心地よく動ける身体、感情と調和した内面、そして意志ある習慣。

それらが重なり合って生まれた“私だけのフォルム”が、今の私を支えています。

それは若さを超えた美しさ、

そして、誰にでも手に入れられる「生きる歓びを育む、内なるフォルム」。

歳を重ねることを恐れず、むしろ楽しむために――

今日もまた、自分の身体にそっと感謝をこめて、ペダルを踏み出します。