「絹に宿る命の連なり: 着物が紡ぐ過去と未来の絆」 | 日本文化、世界の歴史・健康・ミライにチャレンジ

「絹に宿る命の連なり: 着物が紡ぐ過去と未来の絆」




皆様こんにちは♪いかがお過ごしでしょうか。このサウナを彷彿とさせるような気温の中、都内ヘ今日は着物イベントです。


本当なら着物で行きたかったけど、多分帯を締めたら汗疹ができそうで断念いたしました。あぁ悲しい。なので着物生地をアレンジしたスカスカのチュニックみたいなものを着ておでかけしています。


さて、私が着物を着付けてもらったのは3歳の七五三のお祝いの席です。キツくって気持ち良くない着物を脱ぎたくて仕方ないのに母にまだダメと言われ絶望感に苛まれた事を覚えてます。


その後も7歳の七五三も着物。親戚の様々な行事も着物で出席してますが毎回具合悪くなっていました。それなのに何故に着物をこの歳になってもきているのでしょう?


なので着物人生を振り返ってみました。


1、歳を重ねながら自分の望む体型と売られている洋服とが乖離していく


2、素肌に纏うものに敏感になってきたため化学繊維よりも絹の肌触りが断然に心地よい


3、日本人としての文化や歴史が凝縮しているために着物を着る意義をみつけた


こんな感じかな

たいした理由があるわけじゃないけど、着物を着続けたことによる視点の転換を感じたこと。



着物は絹が呼吸をして身体にとって最適な瞬間をつくり続ける。身体の中の水分調整もしてくれているように感じます。



例えば、朱色のもとになる紅花で染めた襦袢を纏っていると、じんわりと暖かい紅花の染料が身体を包み込み、その温もりが心地よさを与えてくれます。絹の繊維が肌に触れるたびに、その柔らかな質感が緊張を解きほぐし、まるで自然の一部と一体化しているかのような感覚を覚えます。


着物を着ることで感じるこの独特な安心感と一体感は、日々の忙しさやストレスから解放される瞬間をもたらしてくれます。日常の中でふと立ち止まり、自分自身と向き合う時間を与えてくれるのです。


また、着物を通じて日本の伝統や文化に触れることで、過去と現在、そして未来を繋ぐ架け橋としての役割を実感します。おばあちゃんが大切にしていた帯や、お母さんが選んでくれた襦袢など、家族の歴史や思い出が詰まった一枚一枚の布には、それぞれの物語が宿っています。


その物語を紡ぐ糸は、まるで私たちのDNAのように命の繋がりを感じさせます。絹の繊維は、蚕が命をかけて紡ぎ出したものであり、その繊維が織り成す着物は、私たちの歴史や文化、そして家族の絆を体現しています。こうした命の連なりを感じることで、自分がどこから来て、どこへ向かうのかを改めて見つめ直すことができます。



地球温暖化が進む中で、着物を着ることがますます難しくなってきています。特に夏の暑さは厳しく、伝統的な着物を着るのが大変な季節です。しかし、沖縄に伝わる芭蕉布(ばしょうふ)は、この問題を解決する一つの方法かもしれません。芭蕉布はバナナの木の繊維から作られた布で、その通気性と軽さが暑い気候でも快適に過ごせる特性を持っています。このような伝統的な素材を活用することで、現代の環境に適応した新しい着物の形を見つけることができるかもしれません。



着物を身に纏うことで、過去の自分と現在の自分、そして未来の自分が一つに繋がり、日々の生活に深みと豊かさをもたらしてくれるのです。この絹の繊維を通じて、私たちの体内に流れる血と同じように、命の繋がりを感じながら、今日もまた特別なイベントに参加して皆さんと素敵な時間を共有したいと思います。


暑さに負けず、お互いに素敵な一日を過ごしましょう!


では、皆様もどうぞご自愛ください。


https://www.hitonova.scg-inc.jp/6103/