
カップルの心模様(暗部)
「ゴーン・ガール」公開されてすぐに映画館に足を運んだ作品です。
それが、ネットフリックスで発見。
当時の記憶を手繰るように見直しました。
「ゴーン・ガール」はジリアン・フリンによって書かれたサイコロジカル・スリラー.
デヴィッド・フィンチャーによって映画化された作品です。
物語は、ミズーリ州の小さな町で暮らすニック・ダンと彼の妻エイミー・エリオット・ダンの謎に満ちた物語。エイミーの突然の失踪が物語の発端となり、ニックは妻を探すために警察と協力します。当初は単なる失踪事件として扱われていたものが、次第に奇妙な事実が明らかになるにつれ、より複雑なものへと変貌します。
物語はニックとエイミー、この二人の視点からはじまります。一方はニックの現在の視点から、彼が妻の失踪とその後の調査にどのように関わっていくかを詳細に追います。もう一方はエイミーの日記や回想を通じて、彼女の視点から彼らの過去と現在が描かれます。この二重の物語構造は、物語に深みと複雑さをもたらし、観客を真相解明の旅へと導きます。お互いに、つきあいたての理想の恋人の姿を望む二人ですが、そもそもそこが大きな思い違いだと理解しながら愛おしさから、エイミーの復讐心への気持ちの変化に身に覚えを感じる方もいるかもしれません。
「ゴーン・ガール」の特筆すべき点は、結婚生活の暗部、メディアの役割、秘密と偽り、そして人間心理の暗黒面を深く掘り下げていることです。この物語は、ただのサスペンスフルなプロットではなく、複雑なキャラクターと彼らの心理を丁寧に描き出し、読者や観客に多くの思索を促します。その予測不可能な展開と心理的な戦いは、この作品の大きな魅力の一つです。
「ゴーン・ガール」は、ただのスリラー作品を超え、人間の心の奥底に潜む闇と、それが如何に私たちの行動や人間関係に影響を与えることを見事に示しています。観客は、物語の結末に至るまでの間、自分自身の価値観や信念を問い直すことになることになります。
この映画をみて私が感じたことは、深くかかわりすぎることへの危険な教訓。
何事も踏み込み過ぎないほどほどが
身を守るよね。