根付 庶民の文化を飾るアート
↑紫色の根付です。
皆様こんばんは🌙
今日は帯飾り「根付」のお話しです。
「根付」のはじまりは定かではありませんが、安土桃山時代から江戸時代初期には使われていたようです。
手頃な瓢箪や貝殻、木、木の実などを用いていたようです。自然の造形をそのまま使用していた根付も、次第に細工が施されるようになり、江戸時代中期には武士や豪商のみならず、一般庶民にも需要が生まれ、意匠を凝らした根付が作られるようになりました。
質素な暮らしを求める奢侈(しゃし)禁令が出てからも町人たちはしたたかに、密やかに女性は櫛やかんざしで、男性は着物の裏地や袖からチラッと見える提物などで贅沢を楽しみました。
そうした時代背景のもと、根付は独自の発展を遂げました。印籠や煙草入れなどは、中に物を入れるといった用途を造形に反映させる必要がありましたが、ストッパーとしての機能を果たせばいい根付は、多彩な発想で細工が施される美術工芸品となりました。さらに使用しても壊れない独自のフォルムと耐久性を持った実用品でもあります。
私の帯を飾る「根付」は、
紫陽花のデザイン
紫陽花は、その花の形が蜂の巣に似ていることから、蜜を集めるとして金運アップのご利益があるとされてきました。
また、梅雨の長雨の時期でも耐え忍び美しい花を咲かせること、藍色の花が集まって咲くことから、藍が愛に通じるとして、辛抱ず良い愛情をあらわすともいわれています。
江戸時代後期に来日した植物学者としても有名な
シーボルトも紫陽花を愛した人です。
彼が愛した日本人妻の楠本滝(愛称・オタキさん)の名前をドイツ風に捩ってOtakusa、という種小名で登録申請をされた記録もあるほどです。
とても愛情深いお話しですね。
もうすぐ
紫陽花が咲き乱れる季節です。
