妖艶・百花の王 | 日本文化、世界の歴史・健康・ミライにチャレンジ

妖艶・百花の王



百花の王と例えられる牡丹には、

美しい人を例える言葉として

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花 」という言葉があるほどです。

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物事には、光と影があるように、この美しく咲く牡丹にも影の魅力があります。


怪談「牡丹灯篭」



医者に通っているときにたまたま、出会った男女の物語
新三郎という浪人と武家の令嬢お露が出会いお互い一目ぼれし、この人と添い遂げたい!!と心に誓っては見るものの、身分の違いはいなめません。

 


ある夜、新三郎が家にいると下駄の音が聞こえます。こんな時間に誰が歩いているのだ?と気になって外に出てみると、牡丹の絵柄の美しい提灯ぶら下げてお露と 乳母おヨネが歩いて来ます。

「これはこれは、こんな夜更けに何用ですか?」「新三郎さまに会いとうて」と、それから毎晩お露が訪ねてくるようになりました。



近所の者も、毎晩何しているんだ?と気になり、のぞいてみると、新三郎が楽しそうに会話している相手はなんと骸骨。新三郎に思いを寄せながらもお露は病になり、それを追うように乳母のおヨネも死んでもはやこの世のものではありません。

 


毎夜死人と情を交わしていた新三郎も日に日にやつれていきます。これはまずいと周囲のものがお坊様に頼んで新三郎を助けようとします。新三郎の家の入り口にお札を貼って、お露が入れないようにしてしまいます。

 


「新三郎さま、お札を、お札をはがしてくださいませ汗」とお露が懇願します。新三郎もあの世に連れて行かれてなるものかと拒むのですが、ついにこらえきれずにお札をはがしてしまいます。

しらじら夜明けも近い頃、おヨネの照らす牡丹灯篭の後にお露と新三郎がついていきます。後にお露の墓をあばいてみると、棺の中にはお露の骸骨を抱いた新三郎が入っていたのです。




死んで後にまでも会いに行ってしまうほどの恋しさとは
切ないほどの物語
牡丹の美しさに哀しさがいっそう深くなります。



光が強い分
影も強くなるのね