こころと身体のバランスを保つ栄養
例えば、厚生労働省の「国民栄養調査」(平成14年)によると、”日本人に足りない栄養素”は、カルシウム・鉄・亜鉛・銅・ビタミンE・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンCとされています。
これらは、いずれも、人体の活力を維持する為に必要な栄養素です。それが不足しているのは、生きるパワーが減退しているということにほかなりません。その結果、病気への抵抗力が弱まり、精神的なストレスに耐えられない状況を生み出しているのです。
どのような栄養素をどの食品から摂取すれば良いのかを示すのが『食品成分表』ですが、実は「日本人の食事摂取基準」が示す栄養素のすべてをカバーするほどの成分の分析が進んでいないのが現状です。
例えば、前に挙げた”日本人に足りない栄養素”のうちの亜鉛・銅・ビタミンE・ビタミンB6は、成分の分析あまり進んでいない栄養素とされています。
どの食品から摂取するのが良いのか分かっていないにもかかわらず”足りない栄養素”とされるのは、食品だけから必要な栄養素をすべて補おうという考えには無理があることを意味しています。しかも近年は、分子整合栄養医学の発達で、個人によって栄養素の代謝がちがうために、また糖尿病などの遺伝的な病気の予防のうえからも、人それぞれにあった栄養摂取の必要性が強調されています。
健康を維持し病気を治すために、体内に存在している物質の最適な分子濃度を供給するということが「分子整合栄養医学」の考えなのですが”最適な分子濃度を供給する”というのは栄養素の供給にほかなりません。
ですから、偏った食生活や遺伝的要因などから、バランスを崩した個々人の栄養状態の改善を目的とした「栄養療法」というものが生まれたわけです。