こんにちは。先週末は暖かな陽気だったり今朝は雨だったりと寒暖差がある日々ですがいかがお過ごしですか。

 タイトル通り2024年1月15日(月)よりバレエクラスを増設致します。
 時間は17時〜ですが、4月からは19時を予定しています。
 対象はトウシューズを履いてバーだけでなくセンターに出られる方ならどなたでも参加出来ます。

 virtuosity (名人技)クラスなんて謳っておりますが、バンバングラン・フェッテ・アン・トゥールナンをやったり、グラン・アレグロをやる訳ではございません。
 
 概要を書いておきますので、ご参考にして下さい。
 
 まず、バーでは伝統的に行うグランプリエをします。(初めてこれを読む人の為に一応書いておくと、当スタジオではグランプリエをしていないのです。理由はここでは触れません)
 ただ、グランプリエから入ることは当然なくその為のウォームアップをしっかり致します。
 タンジュやジュッテでは、私たちが心を砕いてお伝えしてきた足の指を使うことを速いスピードで行うことにより、センターや踊りで一層柔らかく強く使える足を養うことを目指します。
 アダージオやグラン・バットマンでは角度を付けたり、大きなジャンプをする為の準備を意識付けをします。

 次はセンターについてですね。項目数を多くして、体重移動や方向チェンジを多用し、動きのエネルギーの変化を感じ取れるように反復練習を致します。折に触れてクラスでも言及しますが、一見関係なさそうな動きでもアレグロやフェッテに繋がりがあることを発見していきます。
 アダージオセクションでは、とあるアンシェヌマンがあったらそのリバースを行い、身体のコントロールを身に付けます。また、バレエという芸術の「対称性の美」を共に学んでいければと思います。

 ピルエットセクションも考えてみると色々ありますよね。その場で回転するもの、移動しながら回転するもの、アダージオのクオリティで回転するもの。一つ一つは難しくないのに、それらを組み合わせて勢いや弾みをつけずにそのテクニックが出来るように練習します。

 アレグロセクションでも数多くのジャンプを練習致します。
 数多くと云っても漠然とし過ぎているので、少し脱線してクラシカルバレエのジャンプを説明致します。といってもアッサンブレはこうやるといったものではありませんのであしからず。
 結論から話すと、クラシカルバレエのジャンプは5タイプに分類されます。
①2本脚で跳び2本脚で下りる(シャンジュマンなど)
②2本脚で跳び1本脚で下りる(シソンヌなど)
③1本脚で跳び2本脚で下りる(アッサンブレなど)
④1本脚で跳びもう片方脚で下りる(グランジュッテなど)
⑤1本脚で跳び同じ脚で下りる(タンルベなど)

 これらの違いを明確にするようにアレグロセクションを練習致します。大きなジャンプも準備が整ってきたら練習するつもりです。

 最後にトゥシューズのレッスンについてお伝えします。最初の10分はバーワーク、残り20分をセンターワークと進めていきます。

⚫︎エシャッペやパッセなど両足で踏み切るパ
⚫︎ピケやプリエからポワントへ移行する片足で踏み切るパ
⚫︎ピケ・ターンやシェネなど、移動を伴う回転
⚫︎パドブレや、パデバスクなどのアントゥールナン
ポワント・シューズを効果的に使い、利便性を最大限に活かしこれらの技術を習得していきます。

 また長くなってしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございました。このクラスは、スタジオを立ち上げおよそ13年間毎日毎日飽きることなく議論を交わしてきた私たちの現時点での最高到達点を目指したクラスです。フランス派のスピーディだがコントロールされたフットワークと、イギリス派の抑制が効いているがボディーを安定させるポール・ド・ブラ(上記したが、これらを目指してるのね)がチャンポンしてるので、ある人には節操ないと怒られそうです。
 でも、愚直にクラシカルバレエの動きの本質を掘り下げていきたいので、皆さんの踊りにもいい栄養になるんじゃないかなと計画しながら思っています。それではまた