「足の重心」って、意識したことありますか?
フレッチャーピラティスでは、これを「フットセンター」と呼びます。
これ、実はちょっと面白い物理の話に似ているんです。
数学で「平面の決定条件とは同一直線上にない3つの点」と習いましたよね。ランダムな位置にある3つの点を通る面は一つだけというもの。カメラの三脚が3本脚なのも同じ理由です。
じゃあ4つの点だとどうなるのか?
一見安定しそうですが、実は三角形が2つできる状態になって、かえってガタつきやすくなります。
だからまずは、足裏の「3つの点」でシンプルに土台をつくる。
ただし!!
ここが大事です。
「3点で固めれば完璧」というわけではありません。
たとえば、
小指側が浮けば、外反母趾を誘発しやすくなる。
母指球側が浮けば、小指側に負担が偏る。
どこか一つが抜けるだけで、バランスや土台はは簡単に崩れてしまうんです。三脚もそうですよね?面としては安定してますが、強いものではないですよね。
フットセンターが曖昧なままだと、身体の土台がぼやけてしまうんです。
そうなると、その上にある足首や膝の位置も自然と不安定になってしまいます。
さらに面白いのが、「2本の平行な直線」という考え方です。
踵から人差し指・中指へ向かって、足の中に一本のラインをイメージする。
それを左右それぞれに1本ずつ、平行にする。
この2本のラインを感じるだけで、動きが変わります。
踵をなんとなく浮かせると、足首や膝はすぐにぐらつく。
でもこのラインを通して足を使うと、余計な捩れがすっと消えていく。
では、肝心のフットセンターはどう意識するのか?
それは、指を軽く反らせると、3つの点にピュアに体重がのります。
……ただし、ここにもひとつ落とし穴があるんですよ(汗)
多くの人は、指を床に戻す瞬間に、無意識のまま頭の位置を前にシフトさせてしまう。これでは、前重心になるだけではなく、転倒しまいと前腿が大活躍してしまうんです。足元だけみれば大した変化ではないかもしれませんが、全身にまでそれが影響するんです。建物で考えたら大変なことになりますよね。
つまり、「これだけやればOK」という万能な方法は存在しません。
でも逆に言えば、そこが足の面白さでもあります。
足部は固定するものではなく、状況に応じて変化し続ける場所。
だからこそ、動きの質を大きく左右する。
固めるのではなく、感じて調整する。
自分の「3つの点」と「2本のライン」、
日常においても探してみませんか?
Shunsuke