以前は、デスクまわりって「作業ができれば十分」だと思っていました。
モニターがあって、PCがあって、キーボードがあれば、とりあえず仕事は進む。そんなふうに考えていた気がします。
でも、毎日その場所に向かうようになると、少しずつ気づくことがあります。
デスクって、ただ仕事をする場所じゃなくて、その日の気分や集中の入り方まで左右するんですよね。
なんとなく肩に力が入る日。気持ちが落ち着かない日。逆に、自然と手が動いて、仕事にすっと入っていける日。
その違いは、思っていたよりも小さな道具の積み重ねから生まれているのかもしれません。
ElimkeysでElytraをつくる中で、私たちが考えていたのも、そういう毎日の感覚でした。
大げさな変化をつくるより、仕事の風景に静かになじんでいくこと。
使うたびに意識して頑張るのではなく、気づけば自然に手が伸びていること。
そういう道具のほうが、長く付き合える気がしたんです。
分離型キーボードのよさは、見た目の新しさだけではありません。
両手を少し自然な位置に置けるだけで、デスクに向かったときの感覚がほんの少し変わります。
肩まわりの窮屈さがやわらいで、長く作業するときも前より少しラクに感じる。
その変化はとても静かですが、毎日使うものだからこそ、その静かな違いがちゃんと効いてくるのだと思います。
ただ、快適さのために使い方まで大きく変わってしまうと、続けるのは意外と難しいものです。
だからこそ私たちは、「体にやさしいこと」と「今までの仕事の流れを壊さないこと」を、できるだけ同じくらい大切にしたいと考えました。
実際にElytraをデスクに置いて感じるのは、主張しすぎない心地よさです。
空間にすっとなじんで、それでいて、使うとちゃんと違いがある。
仕事道具として頼れるのに、どこか軽やかで、気持ちまで少し整えてくれるような感じがあります。
たぶん私たちがつくりたいのは、単に入力するためのキーボードではありません。
毎日の仕事に無理なく寄り添って、少しだけ姿勢を整え、少しだけ気持ちを整え、少しだけ働く時間をやさしくしてくれるもの。
Elimkeysは、そんな道具をこれからもつくっていきたいと思っています。