「情けは人のためならず」

よく聞く諺ですね。

人のためにならないから情けはかけない、

という意味ではないのです。

念のため。

生物学的に考察をしてみると、

「弱い個体を守るには「情け」がないとやっていけない」

ひいては、

「個体群の遺伝子の多様性を守るためには欠かせない。」

という事なのではないでしょうか。

まず、将来大人になって強くなる子供を「弱いから」と言って

守らない生物の群れは、現在大人の個体が年を取ってしまえばほかの生物に襲われて一巻の終わり、もしくは、全員老衰で死亡して絶滅がオチです。

また、「強さ」というのは場合によって変わるので、いろいろな可能性を秘めた個体と遺伝子を個体群の中に置いておかないと、

それも絶滅に近づくのです。また、遺伝子の多様性というのは、それだけで強さとも言えます。

 

具体例を挙げてみますと、

歴史的には、古代スパルタ王国では、「強い子」だけを選抜して

「強い大人」を育てて国を運営しておりましたが、だんだん人数が減ってきて、政府がいろいろな施策をしたけれども人口減少が止まらず(本人たちはなぜだかわからなくて慌てたでしょうが。)、結局恨んでいたあちこちの国や人に侵略されてゲームオーバーになりました。「強い大人」を育てるために行っていたいろいろなことで恨みも買っていたようです。

 

もっと生物学的な具体例を挙げてみますと、

当方の近所の沼に、ウシガエルが住み着きました。ウシガエルは大きくて蛇を食べるほど強いカエルなので、土着のカエルと入れ替わるのではないかと懸念しておりましたが、なんと数年で絶滅しました。その沼はミサゴなどの猛禽の立ち寄り所だったので、大きくておいしそうなウシガエルは片端から食べられてしまったのです。小さくて隠れやすい土着のカエルは、いまだに元気にしております。

 

現在弱い資質だからと言って、後々強みにならないとも限らないのです。

冒険家の三浦氏も、小さい頃は虚弱体質だったので、

古代スパルタに生まれていたら捨てられていたくちでしょう。

可能性をつぶさないことが大事だと思います。

 

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本日の「技術担当者の奇言」。

「パルテノン神殿の再現工事が終わり、ご本尊の「アテナ・パルテノス」が入ったら観光に行きたいですね。」