このところ、


起業の準備で神経がピリピリする日もあります。


本日も、皆様に楽しんで頂ける事を祈りつつ、


「ジアルの日記」をお贈り致します。


238756日。

今日は頭が痛い事が2つあった。

朝からミラちゃんが大泣きして大変だった事と、父から手紙が来た事だ。ミラちゃんが大泣きした理由は、何とエナブランちゃんの能力に対するジェラシー、という、兄妹のいない私には考え付きもしないものだった。『エナブランちゃんの方が大きいのだから、物知りで力があっても当たり前じゃないの。』と言っても、わあわあ泣くばかりで、どうしたらいいのか困ってしまった。本当に兄妹とはいえ性格が違うものだ。結局、エリムとテインが昼食に帰って来る時間まで泣いていた。あまりに大泣きしているので、エリムがびっくりして飛んできた。『どうしたの?何時から泣いているの?』『午前9時頃かしら。』と私が答えると、エリムはミラちゃんを抱き上げて、

『お前はすごいなあ。私はそんなに長く泣いた事は無いぞ。体力があるんだなあ。』と言った。ミラちゃんはびっくりして泣き止んだ。

ジェラシーの理由をエリムに話すと、

『それはお前も凄い証拠なんだよ。人のいい処が見える人間、というのは滅多にいないんだ。』と言ったので、ミラちゃんのご機嫌はやっと良くなった。そして家族皆で仲良く昼食を終えてエリムとテインを送り出し、会社に描いたイラストを送った後、またしても頭の痛い事態になった。父から、「最近の君の手紙は幸せそうですね。恋人でも出来ましたか?」という内容の手紙が来たのだ。何と返信しようか1時間も悩んだ。そしてこの日記を書いていると、エリムに肩を叩かれた。『どうしたの?』と聞くと、『テインが家族会議を開きたいそうだ。』とエリムは言う。我が家の大人だけでのダイニングルームでの家族会議の議題は、「今後のミラちゃんの教育について」だった。『ミラちゃんは性格が小さいころのエリムにそっくりで、しかも女に生まれた。育て方を間違えると、大変な事になってしまう。』

とテインは心配そうに仰った。

『私がオーダーの局長だった頃に、ミラが成人だったら、と思うよ。間違いなく私を殺してオーダーの長になっただろう。歴史上一番有能な局長になっただろうな。尤も、一番オーダー等と言う職業に関わらせたくない可愛い孫だが。』

其の後も夜遅くまで、如何にミラちゃんを善良に育てるか、という論議を数時間続けて、お開きになった。将来、どうなっているのだろう。」


皆様も、良い休日をお過ごし下さい。