こんにちは、土井英司です。
古い予測本を見直す、というのは、意外とやってそうでやっていない読書習慣。これがじつは効果的です。
なぜかというと、予測本は大抵の場合、ワンテンポ早いことが多く、実際に書かれていたことが起こるのは、大抵数年先だからです。
本日見直したい一冊は、カリスママーケターであり、ベストセラー作家でもある神田昌典さんの『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 。
2012年に書かれた本ですが、今、ここで書かれていた「あること」が起こりつつあるのにお気づきでしょうか?
その「あること」とは、江戸末期に起こったという「ええじゃないか」。
世直し運動だとも、誰かが仕掛けた運動だとも言われていますが、民衆が「ええじゃないか」と叫んで街を練り歩く一大運動になったようで、Wikipediaによると、各地で歌が作られたそうです。
<「今年は世直りええじゃないか」(淡路)、「日本国の世直りはええじゃないか、豊年踊はお目出たい」(阿波)といった世直しの訴えのほか、「御かげでよいじゃないか、何んでもよいじゃないか、おまこに紙張れ、へげたら又はれ、よいじゃないか」(淡路)という性の解放、「長州がのぼた、物が安うなる、えじゃないか」(西宮)、「長州さんの御登り、えじゃないか、長と醍と、えじゃないか」(備後)の政治情勢を語るもの、などがあった>(Wikipediaより)
この「ええじゃないか」を、日本で最も推し進めているのがおそらく、この人。
旺季志ずかさん
銀座ホステス、吉原の花魁ショー、高層ビルのガラス拭き、あらゆる仕事をこなし、でも貧乏。恋に落ちた男性には妻子がいて、やっとの思いで入った憧れの芸能界は、イジメとセクハラの温床、子どもができてからの離婚、子どもに対する陰湿ないじめと不登校…。不幸のデパートだった過去を初のエッセイ『誰かのためも大切だけど、そろそろ自分のために生きてもいいんじゃない?』で暴露し、現在は人気ドラマの脚本家を続けながら、髪をピンクに染め、●歳ながら、アイドルデビューを目指す…。
(ちなみに氏は「吉本坂46」の第三次オーディションを1位で通過しています)
そして、この人も負けてはいません。
勝間和代さん
先日、自らLGBTであることを明かし、増原裕子さんとのラブショットを公開。大いに話題となりました。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/29/kazuyo-katsuma_a_23445637/
ちなみにLGBTというと、こんな映画も話題ですね。
Call Me by Your Name(君の名前で僕を呼んで)
君の名前で僕を呼んで
17歳の少年エリオと24歳の青年オリヴァーの、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた力作ということで、こちらもLGBTのお話です。ちなみに土井は、この手のトピックが大好きな長女と一緒に本作を観てきました。
閉塞感で苦しい。既存の秩序に従ったって、報われない。高齢化社会になって、周りがどんどん死んでいくなか、後悔だけはしたくない。そんな思いが、人々を「ええじゃないか」に向かわせるのかもしれません。
自己表現する人が増える、というのは、しばらく変わらないトレンドかもしれませんね。
ちなみに土井は今日、渋谷の三井住友銀行に行って、海外小切手を現金化する手続きをしたのですが、30分以上かかった上に、現金化するのに1カ月以上かかると言われ、思わず「ええじゃないか」をやりそうになりました(笑)。
担当の方が一生懸命だっただけに、辛かったです。
(あんな非人間的な作業をやらせるなら、金融なんて、本当に破壊してほしいです)
表現の世界でも、金融の世界でも、何でも。みんなで「ええじゃないか」をやって、世の中シャッフルしたいですね。