オバケの卵は現在、まだへこんではいないので順調?
ただし色が変わっていないのでまだ無精卵の可能性も捨てきれない…
とりあえずは乾燥させないように見守りたい。
さて、気が付いたら帰国して一ヶ月以上過ぎていて焦る。
まだサソリの記事を書き上げていなかった。
で、そろそろ馴染みになってきた台湾人実業家のT氏のところで
拝見してきたサソリ。
何か新しい種が入ってきたとかで紹介してもらいました。
いつもの黒粗尾蠍ことParabuthus Transvaalicusではなく
中国語名:墨玉粗尾蠍(Parabuthus schlechteri)という
ビジュアルガイドにも未記載の種でした。
外見は体の中心が黒くて手足と尻尾が黄色いという
デザートへアリーのような感じ。
体の中心に黒いのが透き通って見えるのが墨みたいなので
墨玉とか名づけられたみたいです。
調べたら蠍中美玉とか紹介文があって
なかなか雅な例えをするものだと感心。
必死に物陰に隠れようと穴を掘っています。
かなり高速。
サソリの和名だと
基本英語がカタカナになっただけなのがほとんどなので、
雅な漢字名が和名になると面白いかも。
この場合だとスミダマサソリとかになるのだろうか?
ちなみにジャイデスこと黒粗尾蠍が500NTDに対し
こちらは5倍の2,500NTD。
それでも日本円で7~8,000円程度なのでお得?
最近入ってくるようになったらしく、
台湾でも結構希少な種らしいです。
ただし繁殖はすでに成功しているので
あと2~3年もすれば値も落ち着くだろうとのことでした。
日本は関係ないけどね…
それと、当然のごとく飼育は非常に容易だそうです。
毒を除けば。
3匹以上お買い上げの場合は最近繁殖させた
巴西金直間:Grammostola pulchra(チャコジャイアント)のベビーも
おまけにつけるとのことでした。
台湾に永住する気のある人にお勧めですね。
そしていつものジャイデス。
ここまで大きくて、尚且つ活発に動き回るので
非常に怖くて魅力的です。
サソリはつるつるなプラケースの壁面などは登れないのですが、
曰く、粗尾蠍は尻尾を使って直立することが多いので
容器のふたを閉めるか、深い容器に入れておかないと
脱出されるとのことでした。
餌は生餌でも死餌でもよく食べるのでまず心配がないとか。
このサイズになれば成体コオロギだけではなく
ジャイミルも捕食可能らしいです。
そんなわけで、将来はぜひとも海外に移住して
ジャイデスだけじゃなくて墨玉も欲しくなってきました。
恐るべき刺客…
これで毒性さえ弱ければ問題ないのですが…
ちなみに刺された場合、命の危険はともかく
丸一日間は「死ぬほど痛い」そうで、
その後長くて一ヶ月は患部周辺に痺れが残るとのことです。
蠍毒って神経毒なのですが、
毒の成分が哺乳類とかには激痛をもたらすそうで、
間違っても刺されたくない…
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本日の總統
キョクトウサソリ科のCentruroides属のサソリは
和名でもカタカナ読みでセントルロイデススコーピオンなのだが、
たまに間違ってぎなた読みされて、
「セントルロイ・デススコーピオン」とか表記されたりしそうで怖い。
デススコーピオンとかどこのRPGよ。