「あんた何(なに)だわだわと使(つこ)とんがいね!」
亡き母によく叱られた気がします。
なぜか私には子供のころ「(目的のためなら)水と紙と電気はいくら使ってもいいんだ!」という考えがあって、勉強のためという名目で実行していたのですが、そりゃ叱られますわな(反省)。
「日本のまんなか富山弁」(簑島良二著)によれば、「だわだわ」は富山県の広範囲で使われる富山弁で、「だぶだぶで締まりが無い」こととされています。
「じゃぶじゃぶ(共通語?)」と同じように使われます。
「だわ」(富山弁)の意味ははおそらく「緩い」でしょう。
高岡では「だわつく」(有り余る、だぶつく、たくさんある)という表現もあるそうです。
一方、福井県では怠け者を指す「だわもん」という福井弁があるそうです。
用例としては、「いつも寝転んでばっかり、あんたほんっとにだわもんやなあ!」
「だわ」(福井弁)の意味は「サボり、横着、怠け」とのこと。
・用例:「だわこかんと はよやろ!」
「だわ」(富山弁)の「緩い」にもちょっと似ています。
ということで、富山県でだわだわと使うのも、福井県でだわこくのも控えましょう。質素で勤勉で働き者という両県民の印象を悪くしかねません(自戒)。