『ゲド戦記』感想 | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

ジブリ作品としては、
『ハウルの動く城』と『崖の上のポニョ』の間に公開された
2006年の映画です。

若い監督さんの、それも初監督作品ということで
強烈な批判も多いようではありますが、
「余計な思想」も「老人のこだわり」も入っておらず、
主役男性二人の声もはまっていて、私としては
始めからおしまいまで楽しんで見られました。

絵の緻密さとか動きとか色とか音楽とかも、
アニメを創世記から見続けてきた者としては、
十分視聴に耐えうる質だと思います。

そんなことよりも、

かねてから、
ジブリがなぜ『ハウル』から『ポニョ』へ、
あれほど落差のある作品を続けたのかわからなかったのですが、
『ゲド』を見て理解できたような気がします。

子供向けアニメ映画への回帰を図っていたのではないでしょうか。
事前に原作本を読んだり、難しい設定を知らなくても楽しめるように。

そういう意味では、『ゲド』も『ポニョ』も同じですね。
大きく違うのは、原作・原案の認知度でしょうか。

いずれにしても、
「こんなの、私が読んだアースシーじゃない!」とか
「こんなの、私の知ってるシュナじゃない!」とか
「こんなの、私の大好きなジブリじゃない!」とか言うのは野暮でしょう。

※贔屓(ひいき)とは、自分の気に入った者に対して肩入れし、援助することである。贔屓をしてくれる人のことを贔屓筋(ひいきすじ)などと呼んだ。語源は中国の伝説上の生物である贔屓。中国の伝説によると、贔屓は龍が生んだ9頭の神獣・竜生九子のひとつで、その姿は亀に似ている。重きを負うことを好むといわれ、そのため古来石柱や石碑の土台の装飾に用いられることが多かった。日本の諺「贔屓の引き倒し」とは、「ある者を贔屓しすぎると、かえってその者を不利にする、その者のためにはならない」という意味の諺だが、その由来は、柱の土台である贔屓を引っぱると柱が倒れるからに他ならない。石碑の台になっているのは亀趺(きふ)とも言う。(Wikipediaより)