富山中教院前夜店2011だよ | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

旧富山市内の年配の方なら、中教院前の夜店と言えば
ちょっとしたノスタルジーを感じるのではないでしょうか?

富山中教院は明治初期に建立された神社(宣教機関)です。

富山大空襲に遭って焼失し、戦後は小さな祠(ほこら)になりましたが
中教院前通りの夜店は、往時を偲ぶ夏の風物詩になっていました。
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かつては夏場に、
野菜や果物、風鈴、花火、飴細工などの夜店が2か月にわたって軒を並べ、
浴衣姿で買い物と夕涼みを楽しむ大勢の市民で賑わったそうです。

私にも幼いころの記憶が残っています。

↓中教院前にあるパネルより
富山中教院の由来
明治維新当時、政府の機関の太政官では従来の神祇官に変わる教部省を設け神官を教導職に任じ民衆の教育にあたらせました。
教部省においては明治5年11月宣教機関として中央に大教院、そして地方には中教院、小教院を、また伊勢神宮には神官の教育機関として神官教院を設け天照大神を奉斉として全国の宣教にあたらせました。
当時新川県と称されていた当地富山県においてもこの中教院が配され明治6年10月に完成しました。
周囲には新富座や見世物小屋などが建って旅芸人等の出し物が常時上演され大賑わいになり中教院前の名は門前町として大きく発展いたしました。
現在中教院前通りの夜見世は当時の名残りとして今でも富山市名物の一つになっています。
富山中教院奉賛会


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↓北日本新聞(2004/3/10)より
富山中教院は、明治政府が神道を普及しようと各府県に設けた宗教機関。
第2次大戦中に焼け落ちたが、戦後に県護国神社から富山中教院の起こりなどを書き記したとされる石が見つかり、住民たちが小さなほこらを作って祭った。ほこらの前は中教院通りと呼ばれ、夏になると夜店が開かれるなど、かつてはたくさんの人たちでにぎわった。


↓こちらにはさらに詳しい説明があります。
博物館だより

中央通り商店街の衰退とともに夜店が並ぶ光景もなくなってしまいましたが
近年は地元商店や住民参加の手作りで、中教院前夜店が継続されています。

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今年も7月16日(土)と17日(日)の午後4時頃から9時頃まで
中教院前夜店が開催されます。

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ライブやフリマ、オープンカフェもありますよ。