『江~姫たちの戦国~』第16回「関白秀吉」感想 | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

ゴールデンウィークは、撮りためたTVドラマの視聴三昧という人も多いでしょうね。

私、TVドラマはあまり見ないほうなんですが、
NHKの連続TV小説「ゲゲゲの女房」が面白かったので
その後も「てっぱん」「おひさま」と習慣的に見るようになりました。

習慣的に見るTVドラマといえば、以前はNHKの大河ドラマがそうでした。
とくに戦国時代モノがあるとかぶりついて見ていたものです。

特に好きだったのは、
黄金の日日、草燃える、おんな太閤記、峠の群像、徳川家康、独眼竜政宗、信長 KING OF JIPANG、八代将軍吉宗、秀吉、元禄繚乱、葵~徳川三代~
です。

でも、最近の大河はトレンディ女優さんとかイケメン俳優さんが主役をとるようになって、
若くても実力派の俳優さんが重厚な演技をこなしていた従来の大河とは違和感を感じるようになりました。
それで、「利家とまつ~加賀百万石物語~」を最後に、視聴をご無沙汰していました。

ところが「ゲゲゲ」では、その「トレンディ女優さんとかイケメン俳優さん」が、昭和二~三十年代という彼らは生まれていない時代に溶け込んだ演技ができていてとても面白かったので、

「トレ女やイケメンもやるやん」と感心し、
今年は9年ぶりに大河ドラマを見てみようかなと思うようになりました。

今年の大河ドラマは、「江~姫たちの戦国~」です。

大好きな戦国時代が舞台で信長から家光まで時代背景が広くキャラも豊富だし、
浅井三姉妹の江は「葵」でも準主役級だったから親近感があるし、
好きな「のだめカンタービレ」の実写版でのだめを演じた女優さんが主演だし、
「ゲゲゲ」で注目していた俳優さんが秀忠役で出るし、

久しぶりの大河ドラマを楽しみにしていたわけですよ。

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6回でリタイアしました。
面白いと思う人もいらっしゃるのでしょうが、私はダメでした。

初回~2回で感じた「なんじゃこりゃ感」は8年間のブランクのせいかとも思いましたが、
回が進むにつれて「不信感」が、「不快感」、「怒り」、「絶望」に成長して行きましたので、
ココロの健康のためにも視聴を断念するに至りました。

それにしてもこんな感覚は自分だけではないだろうと、真面目系掲示板や大河ファンのブログをいくつか覗いてみたところ、
多くの方々が私と同じ感想だったらしく、ドラマの内容から制作ポリシーに至るまであれこれと的を得た批評をされています。

それらを読んで、自分の感覚がこういう原因でもたらされたのかということがよくわかり、とても参考になりました。

その後も「江」は見ていませんが、たまに掲示板やブログを見かえしますと、
ドラマの進展につれて、ますます酷いことになっているようです。

ちなみに、それらの批評によれば、今回の敗因は決して俳優さんたちのせいではなく、
簡単に言うと「原作者=脚本家と制作陣の勘違いによるものだ」という意見がもっぱらです。

そして、もう路線回復は望めないだろうという見方も多いようです。

長年の大河ドラマファンは、かつての私のように習慣的に視聴されているのでしょうが、
リタイアもできず、次第にココロを病んでいくことにならないよう祈っています。

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せっかく楽しみにしていた大河ドラマが残念なことになってしまったのですが、

最近、TBSの日曜劇場「JIN-仁-」がいいとの評判を聞きましたので、
先週ちょっと見てみました。
すると、「何これ面白いかも」という感覚になり引き付けられました。
次回の展開も楽しみです。

南方仁先生の医療は視聴者の健康にも良さげです。
これなら視聴を続けられそうです。

今年の大河ドラマは「JIN-仁-」だと思うことにします。