創作「ケッタマシンの歌」9 | 如月エルフのブログ

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セーラー服とマンガと○○と呪われし女装子

前回の続き。

「うちには2人の娘がおっての」
「1人は声優に、もう1人は英語の仕事につきました」
「おい陣、勝手に話作るな。どっかの創作小説やないんやし」
「そうですわよ。そこはせめて農家と陶芸家に嫁いだと言うべきよ」
「ウソップウソップ」
「八十亀ちゃん、そこはイソップと言うのよ」
「ていうか、あんたもたいがいやなあ。それで?」
「1人は彩美と言って、八十亀家に嫁いで最中が生まれたんだがや」
「嫁いだというより父親の方から婿入りしたんやなかったけ」
「そうですわ。一緒に住んでますわね」

「そしてもう1人の娘である彩美の妹は、最中が生まれた頃に大阪にある一天前家に嫁いでいったんやけど、うちはその結婚に反対したんだがや」
「へえ、どうして?」
「その嫁ぎ先というのが、剣道の道場で、ものすごいスパルタ教育を施してるっちゅうんや。そしたら生まれてくる子供はどうなるかわかろうな」
「そうか、子供にも厳しく教育を施したら、うまくいけば強くて立派な剣道家になるけど、ヘタすると逆にすごくすさんだ人間になってしまう」
「その通りや。実際、恐れていた事が現実になってしもうたんや」
「そうか、それで紫春ちゃんはああいう子に」
「そやけど、あまり厳し過ぎたら道場が協会から敬遠されるで。そしたら子供が行き場を失のうてまうし」
「どっかの空手マンガのネタかそれ」
「ちゃうで、ロボットマンガや。そういやその館長さん、名古屋出身かいな」
「子供にスパルタといえば、さっき中日と読売との親子対決の話が出てきたけど、これは教育がうまくいった方か。獅子は我が子を千尋の谷に落とす、とか」
「バイオリンでそういうのがあったら、超獣ギーゴンが出てきますわ」
話の途中で、生徒会長の東風樫湘が副会長と会計をともなって入ってきた。
「何や、面白そうな話やな」
それに対し陣界斗が立ち上がって話しかけた。
「君、しょうたいけんは?」
「そんなものはねえ。強引に上がらせてもらうで」
「さっき出てきたロボットマンガの殴り込みみたいや」
「それより何でひらがななのですか」
生徒会の3人はちゃぶ台の空いてる所に座った。
「よろしく、八十亀のお婆さん。不思議な話を聞かせて」
「お婆ちゃんはインドではなく東京に行ってたんだよ」
「全く、本当にスパルタ教育みたいな生徒会長やな」
「こっちは神奈川県だけどそういうのあるか」
「『温泉幼精ハコネちゃん』のアニメの中にもスパルタという言葉が出てきたし。『箱根八里』の歌詞にも千尋の谷とか」
「・・・ああ、そうだったな・・・」
「オンセンコケシ」


ずいぶん多くのオマージュが出てきましたけど、いくつか理解できましたか。
ちなみに、てんとう虫コミックスの「ドラえもん」「てんとう虫の歌」「ゲッターロボ」は、こちらの自宅の本棚の奥にあり取り出せないので、記憶のみで書いています。
「ゲッターロボ」での空手の館長さんのセリフに「待ちんしゃい」というのがあって、名古屋弁みたいだと思いまして。「しょうたいけん」も招待券がひらがなで書いてありまして。
「新オバケのQ太郎」もてんとう虫コミックスにあり、そこにはバイオリンの天才教育の話がありました。超獣ギーゴンは「ウルトラマンA」で、当時は小学館がシリーズの独占状態でした。
「巨人の星」で中日ドラゴンズのコーチになった星飛雄馬の親父の星一徹は、元は読売ジャイアンツの選手でした。これは書いとかねば。
箱根に温泉こけしがあるかは不明ですけど、これは「がきデカ」のギャグにありませんでした?
という事で、今回は集英社だけ無し?いやありました。前回の重いちゃぶ台も奇面組からです。
あと、どっかの創作小説というのは、これです。ここのブログでまだ取り上げてませんでしたか。