「某二次創作・全国有名ヒーロー争奪戦」11 | 如月エルフのブログ

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セーラー服とマンガと○○と呪われし女装子

その時、遠くから声がした。
「みんな、来てみて~」
「あれ、1号の声だ。何だろう」
会場にいるほぼ全員が、声のした方へ走っていった。
城の外であった。名古屋城ではないもう1つの方の。
「ほら見て」
1号は城門の上の方を指し示した。そこには城の名前が書かれていた。が・・・。
┌──┐
│姫有│
│城川│
└──┘
「あれ、姫路城でない?」
「何だっけ、ひめありじょうかわ?」
「違うよ、縦に読むんだよ」
「すると・・・有川姫城?」
「そうか、誰かが閉じ込められていた、確か・・・」
「芋洗いの人」
「違うよ、目洗いだよ」
「ああそれは有岡城だよ」
「その通り」
いつしかフードの人物が近くに来ていた。
「このお城は姫路城に似ているけどニセ物だ。誰が何のために作ってなぜここまで来たかは私にもわからん」
「それより、有川ひめはどこだ」
「さっき言った」
「おおそういえば、ありかわひめ、と言ってた。つまりこのお城の中ってことか」
「それでどうする?」
「全員で手分けして探そう。戦いはおあずけだ」
「それよりかぐや君。知らなかったんかい」
「ひめにぃは質に入れていたはずなの。生活費が足りなくて」
「女房を質にあずけるんじゃない」