弦振動をピックアップで電気信号に変え、配線材、ヴォリュームポット・トーンポット、ジャック、シールドケーブルを経由した後、アンプにより増幅され、音として人の耳に聞こえるカタチに再現されます。
楽器本体や、アンプの違いで音が変わるのはもちろんのこと、信号の通り道である内部配線やシールドケーブルの変更でも、はっきりと認識出来る程、変化があります。
今回は、電子パーツのお話しをしようと思います。
まずは、なぜ電子パーツを変えるのか。
1.好きな音を作る
2.音の無駄を防ぐ
3.ノイズを減らす
理由はいろいろあります。
1.使う素材によって音のニュアンスが変わります。音が硬くなった、きらびやかになった、甘くなったなど。
ただ、これに関しては個人差や好みもおおいにあるので、これが良いや、悪いなどは今回は触れないでおきます。
2.電気信号は目に見えないので、しばしば水に例えられます。
イメージしてみてください。
消防車に、家庭用ホースを繋ぐ。
家の水道に、消防車のホースを繋ぐ。
庭の水撒きに、100mのホースを繋ぐ。
本来の能力は発揮できるでしょうか?
効率良く使えるでしょうか?
できませんよね。
楽器も同じです。その場その場に適した物を選ぶことで、より効率良く本来の能力を発揮することができます。
3.上にも出ていますが、配線の長さが伸びるとどうでしょうか?
また、水でイメージしてみましょう。
時間がかかるし、力も弱くなりますね。
電気はそれだけではすみません。
蛍光灯、ラジオ、携帯など、便利な時代になりましたが、これらはすべて電波を発しています。
この電波がノイズとなり楽器に襲いかかります。
ピックアップや配線材、シールドケーブルは、大げさに言えばノイズを拾うアンテナのようなものです。
配線材が無駄に伸びれば伸びるほど、アンテナは多くなり、拾うノイズの量も増えてしまいます。
取り回しの方法によっては、実際にラジオの音を拾うこともあります。
取り回しの方法によっては、実際にラジオの音を拾うこともあります。
かと言って、短すぎてもハンダの外れ・断線等のトラブルの原因となってしまいます。
その楽器にあった素材を無駄なく使うことで本来の楽器の持っている力を発揮させることができます。
電子パーツ変更・交換がもたらす音の変化は、アンプやエフェクター変更のそれと比べると、微々たる物かもしれません。
しかし、その細かな部分に目を向けることの積み重ねが、理想の音を見つける第一歩ではないでしょうか
しかし、その細かな部分に目を向けることの積み重ねが、理想の音を見つける第一歩ではないでしょうか
当工房では、これらを踏まえ、作業を行っております。
その様子をご覧頂き、こだわりを感じ取って頂けましたら幸いです。
Eleven Guitars 岩崎
Eleven Guitars
<楽器製作・修理・改造・販売・中古楽器販売>
TEL 090-9050-0011
(秋元)
(秋元)
守山店
定休日 毎週月曜日(祝日は営業)
※守山店営業時間外も、竜王工房での対応を行っております。