日生劇場「王様と私」千秋楽公演を観劇しました。
宙組パワハラ事件以降、宝塚チケットをとる情熱は薄れてきてる私ですが…
みりおちゃんトップの花組が大好きだったので、退団後の公演やコンサートには足を運んでおり、昨日の千秋楽公演チケットが運良く手に入ったので、楽しんできました。
みりおちゃんのアンナ先生。
優しく、でも、相手が王様であろうとも自分の意見をはっきりと毅然と伝えるイギリス人女性を上手に演じていましたね。
退団後間もない「マドモアゼルモーツァルト」の頃に比べると、女役の歌がかなり上手になっていたと思います。
元男役ですから、発声のクセもあるだろうし大変ですよね。
ボイトレもかなり頑張ったのでしょう。
アンナ先生が両手を大きく広げて、指導する子どもたちに
「さあ、おいで!」
と声をかけると、子どもたちが無邪気に駆け寄るところなんか、子どもたちが演技ではなく素の姿になっているような…
みりおちゃん、稽古場で子どもたちとのコミュニケーションを深くとっていなければできない場面だと思いました。
そもそもみりおちゃんは、ゆるフワだから、幼稚園の先生役とかぴったりですよねー
ピンク色のドレス姿がよく似合っていて、背中に肩甲骨の天使の羽が見えました。
美しい…
王様役の北村一輝さん。
ミュージカル初挑戦と思えない歌とお芝居でした。
ベテラン俳優の意地を見せてくれましたね。
北村さんのイメージ的に、もっと威厳があり近寄りがたい王様になるのかな…と思っていたのですが、
頑固だけど憎めない、可愛げのある王様だったと思います。
これもありかと。
あの濃〜い顔なので、ほとんどメイクしていないのでは?
主演以外の役者さんも、みなさん歌も上手で、難しい体勢を長い時間保っていたりと、実力派揃いでしたね。
少し気になったのは、アンクルトムの場面が少し長すぎたかな?
私には、あれだけの時間が必要な理由が分からなかった。
歴代の公演もそうだったのかしら?
ご存じの方は教えてください。
あそこの時間を減らして、王様アンナの「シャルウイダンス」をもっと長くしたほうが、見せ場としては盛り上がるのではないかと…
実際、「シャルウイダンス」場面に入る前には、客席から拍手が入るほどだったので、観客はそれを求めているということでしょう。
この公演、舞台の場数を踏んでいるみりおちゃんが、北村さんを温かく見守っているようにも感じられました。
梅田公演も無事に上演されますように。
あ、芝居のなかで、王様がとった無礼な態度にアンナ先生が
「ハラスメントよっ!」
と叫ぶ場面がありました。
このセリフ、東京から遠く離れた地で現在お稽古中であろう宙組に届けばいいのに。
特に、現トップには、花組時代にお世話になった方からの言葉なのだから、何か感じることもあるでしょう…