『ファースト・マン』 | 映画とテラと、時々エレナ

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愛犬テラ(故エレナ)と家族の気ままな暮らしをらくがき程度に書きためるつもりが、最近ではほぼ映画レビューブログと化してます。σ(^_^;


2021.8.22にテラを新たに愛犬として迎えましたので、ブログタイトルを変更しました。



『ファースト・マン』
原題:First Man
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング
      クレア・フォイ
      ジェイソン・クラーク


空軍でテストパイロットを務めるニール・アームストロングは、仕事に集中出来ずにいた。
まだ幼い娘のカレンが重い病と闘っているのだ。
妻のジャネットと懸命に看病するが、ニールの願いも叶わずカレンは逝ってしまう。
いつも感情を表に出さないニールは、妻の前でも涙一つ見せなかったが、独りになると堪えきれずむせび泣いていた。
そんな悲しみから逃れるように、ニールはNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募するのだった……


本作は、1969年に成し遂げられた人類初の月面着陸という偉業をアームストロング船長(以下船長と表記)の視点から描いた作品となります。

ネットでのレビューを見ると“退屈”とか“盛り上がりが少ない”などのネガティブな意見が多かったので、正直観ようか迷っていたのですが、やはりD・チャゼル監督の手腕を信じて鑑賞。
結果、観ておいて良かった!というのが本音でした。

恐らくネガティブな印象を抱いた方は、アメリカの英雄物語って感じのストーリーを期待したんだと思いますが、本作は前述したとおり船長の視点から描いていますので、彼の主観的で内面的な描写が多いことに期待を裏切られたと感じたのではないでしょうか。(違っていたらごめんなさい)

かくいう私も実はそういう英雄物語だと思っていたんですが、むしろこういう映像化を選択した監督のセンスが素晴らしいと思いましたね。

ところどころに主観映像が使われていて、まるで自分が船長の体験をまんま追体験しているような感覚を味わうことも出来たりと、なかなか斬新な演出だったのも印象的でした。

とは言え、確かに地味なシーンが続いたりするのでネガティブな印象を抱いた方の言わんとすることも分からなくはないんですがね。σ(^_^;

なので、本作をこれから観ようと思う方は、ハデでドラマチックな英雄物語を期待しないで観ることをオススメします。
でないと本作の良さを見失ってしまいますよ。(^_^)b