中野直重です。
主人公、筑紫陽花の父親役で出演いたします。
出演者の大半が10代〜20代の若者です。
私は42歳。
若者たちの輝き、困難に立ち向かう姿を見させていただいており、ありがたいことだと思っております。
この日の稽古では、公演の品質をどう上げるかを根本から再考したような日になったと思っています。
何が最適・最高な正解なのかはわからない。
十分に議論を尽くせる時間もない。
でも、決断しなければならない。
決断に対して、協力していかなければならない。
チームとはいえ、それぞれが意思も意見もある、人間です。
その人間たちが、協力しないと作れない。
様々な組織論がありますが、現実的に「みんなで協力する」という場に携わっています。
演劇は、固有の価値があり、終わりが必ずある、まさにプロジェクトです。
プロジェクトXでも、度重なるトラブルが紹介され、それをどう乗り越えたかをドキュメンタリーで紹介しますよね。
ここから先も、何の問題もないことはないでしょう。
それでも決断して、行動していくんでしょう。
プロジェクトXならぬ、プロジェクトn(虹の素)が進行中です。
これは3月・4月・5月の写真。
「n」は数学では自然数を表す記号としてよく使われます。
プロジェクトn、というと、プロジェクト1、プロジェクト2、プロジェクト3・・・となっていくのですが、まさに、この劇団は12ヶ月連続公演をやっているので、プロジェクト12までやることが確定しています。
それぞれのプロジェクトは並行で進みます。
演劇公演は、単体でも非常に負荷が高いものです。それを並行でやるという、ちょっと信じられないことをやっています。
6月編から来年1月編までは、並行度が最大になる期間です。
並行度最大の走り出しとなるこの6月編、いったいどうなるんでしょうか。
自分も出演しているのに他人事みたいに書いちゃいましたが、本当に、予想もつかない複雑度に対処していかないといけないのだろうと思いました。
このブログが公開される頃にはもう公演数日前になっているはずです(私が書くのが遅かったからです。すいません)。
私は、この企画は、無茶寄りの偉業になると思っています。
関われることを光栄に思います。
この文章をご覧のみなさま、「オルテンシアの種」を含め、この企画をぜひとも見届けていただきたく思います。